振り駒で得意の先手になったにもかかわらず藤井聡太はなんと穴熊に囲う彼らしくない消極的な差し回しだった。「あれ?」と思った藤井聡太ファンも多かったのではないか。そして敗戦。
予想通り、失うなら五番勝負のタイトル(棋王戦、王座、棋聖、叡王)で、相手は伊藤匠七段というのは的中した。ちなみに七番勝負のタイトル戦は、名人戦、竜王戦、王将戦、王位戦。先に4勝したほうが勝者である。
叡王戦は、奪回するためにはまた予選トーナメントから挑戦権を賭けて戦わなければならない。これが負ければ終わりのトーナメントだけになかなか大変なのだ。まあ、21歳の試練ということか。
むしろ、八冠ロスは私のようなファンにとってショックだったと言えるかもしれない。藤井聡太の勝利と大谷翔平のホームランが日々の生き甲斐になっている老人は多いはず。
また叡王戦本選トーナメントから老人たちは藤井聡太応援に頑張るしかない。伊藤匠叡王に挑戦するには、前タイトル保持者の藤井聡太は4連勝が必要になる。すぐに来年リベンジしてくれるはずである。