母が5月12日に亡くなったが、四十九日の後、百カ日も新盆もお彼岸も、コロナ、猛暑、雨天を理由にやらなかった墓参りをやっと済ませた。全く親不孝者である。
その足でかねてより気になっていた福島市文化通りの「麺や うから家から」に入る。
紛らわしい覚えにくい店名である。ラーメンマーケティング研究会なら既に減点であろう。そもそもどういう意味なのか。
←(うから=血族、やから=一門の意味だよ)葉羽
使い古した御簾の陰に置いてある長椅子に私の前に2人座っていた。
私のすぐ前の学生らしい男子は郡山からわざわざ食べに来たという。年間150杯ラーメンを食べるラーメン・フリークだ。この店も2回目だという。
郡山のラーメンなら、鮎だしの正月屋が全国レベルだが、この男子は知らなかった。
この店は、喜多方ラーメンタイプと二郎インスパイア系の2タイプがあるが、この男子は前回「二郎インスパイア系を食べたが、二郎インスパイア系なら、他にも旨い店はあるので、今日は喜多方ラーメンタイプを食べる」という。
「しかし君、二郎ラーメンを語るなら、本家本元の三田二郎を 食べにゃあかんで」と私。
彼のラーメン人生がこの一言で狂ったらどうしよう(笑)。
席に着いてから、10分ほどで着丼。スープを三口レンゲで味わう。素晴らしいスープだ。一般の喜多方ラーメン系より深い味わいだ。
かすかに酸味が感じられるのは、醤油ダレを継ぎ足し使いしているためではないかな。
ただし、このスープに比して手揉み縮れ麺はやや問題ありだ。生地は旨いが、もう少し縮れ具合を少なくした方がいい。
それとややスープの量が少ないかな。チャーシューは丁寧に作っている。シナチクは普通。味玉も丁寧な作り。
店も清潔、間隔を開けた席の配置などコロナ対策も万全。総合点で70点はある。
私の注文はしゅうゆらーめん770円プラス中盛り50円プラス味玉120円=940円だったが、福島市にしてはなかなか強気の値付けだ。もうラーメン800円時代がやってきているのだ。
そう言えば、森合の佐川食堂が今年5月31日に閉店していたのを知った。実に悲しい。思い出が無くなってしまう感じだ。
それと、パセオ通りからすぐ入った並木通りにあった結構旨かった「地鶏中華そば さやま」というのも5月に安達郡大玉村に移転したんだね。
その跡地は居抜きで「さやま」の姉妹店「くろすけ」になっているらしいね。どうなんだろう。
今度墓参りに行った帰りに行ってみようか。