福島市にある老人ホームの母を見舞う。転倒骨折で3カ月入院した後退院したが、どうも精神状態が不安定なようなので訪ねてみたのだ。
最近市内を循環するももりんバスというのがあって福島駅東口から出ていて料金はどこから乗ってどこで降りても100円。
母のいる老人ホームは全線30分のももりんバスのちょうど中間にあるから、便利だ。
母の昼食に付きあった後、自分の昼食。老人ホームの回りは、住宅地でしかも土曜日。これは昼食難民かとあきらめて、コンビニを探したが、突如「まるた食堂」が現れた。
ほう、渡に船、昼食難民にまるた食堂か。
中に入るとほぼ満員の盛況ぶり。みんなちゃんぽん丼に入った麺を食べている。メニューはこれ。
大半の客が食べているのは、人気のしいたけ味噌ラーメンらしい。一方ただのラーメンがなんと490円‼️
しかし、まずは、朝昼食は飲まずの誓いをあっさり破り、あまりに寒い!ので熱燗を注文。
漬物付きで栄川の熱燗は330円。つまみはホルモン炒めの単品440円。福島って実はホルモンが名物なのだった。
味噌味がいかにも福島らしく甘辛い。酒にピッタリ。飯にも合いそう。さっきから 客の注文は、しいたけ味噌ラーメンかホル定(ホルモン定食)が圧倒的に多い。
しいたけ味噌ラーメン710円 ホルモン炒め単品440円 これはもしかして隠れた名店?と慌てて食べログをチェック。
ホルモン炒め単品440円
口コミ18件で平均3.40。福島の飲食店ではかなりの高得点。家族経営のようだが接客もなかなか気持ちがいい。
さて、メインはしいたけ味噌ラーメンかと考えたが、やはりデフォのラーメン490円ですな。
これは見事な食堂のラーメンの鑑(かがみ)のようなラーメンだ。過剰なことは一切していないが、最低限のことは全てやってあるラーメン。しかも490円。
これには、私のラーメン合格点の最低ライン65点ではなく、70点を差し上げたい。
こういう食堂が地方では時折存在する。都会では、郊外でも滅多に見られなくなった。
いわゆる良心的な店で一括されているが、良心的であることが長続きの必須条件だということに食堂経営者なかなか気付かない。
ま、気が重い母の見舞いだが、行く楽しみができたということかな。
(2019.12.6「岸波通信」配信 by
葉羽&三浦彰)
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