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「windblue」 by MIDIBOX


連休で今年もちょっと早いけど折り返し。

 相変わらず映画館に行かないTV録画派の映画ファンだが、4月まで観たTV録画映画はなんと45本!

 順不同でベスト10を選んでみた。TV録画映画だけでこんなに充実した映画ライフを送れる。

    

①「光る眼」(1995年 ジョン・カーペンター監督)

 「遊星からの物体X」が名高いカーペンター監督のB級傑作。

 落馬事故前のクリストファー・リーヴが主演。

「光る眼」

 馬鹿馬鹿しいストーリーだがこういう映画はTVで観たい。

②「ロスト・イン・トランスレーション」(2003年 ソフィア・コッポラ監督)

 ずーっと観たかった映画だが、やっとTV放映。

 あの頃の雰囲気がよく出ている。

「ロスト・イン・トランスレーション」

 雑誌「デューン」をやっていた故・林文浩編集長がバカやってて、いい味出してる。

 東京を舞台にしたスカーレット・ヨハンソンとビル・マーレーの淡い恋愛譚。

③「テルマエ・ロマエ」(2012年 武内英樹・監督)

 待ってました!TV放映。

 なるほど面白い。ウケルわけだ。

 

 しかしタイムトラベルと空間ワープを組み合わせた映画が多過ぎないかな。

 どうも上戸彩は苦手だなあ。

④「ブルー・ジャスミン」(2013年 ウッディ・アレン監督)

  確かにもうかなりマンネリに陥っているが、やっぱりアレンの映画は好きだなあ。

「ブルー・ジャスミン」

 しかし ケイト・ブランシェット演じるこの女主人公は今のアメリカの悲劇を体現していないだろうか。

⑤「冬の猿」(1962年 アンリ・ベルヌイユ監督)

 有料で映画放映しているスターチャンネルが時々、無料放映する時があるが、これはその1本。

 ジャン・ギャバンとJ.P.ベルモントが初共演した映画だ。

「冬の猿」

 田舎で旅館を経営する初老の男を演じるギャバン(1904〜1976)が実に渋い。

 当時58歳だが、老け過ぎてないか。

⑥「誘う女」(1995年 ガス・ヴァン・サント監督)

 こんな風な女(ニコール・キッドマン)はファッション業界には沢山いますが、ここまで酷い女はなかなかいませんなあ。

「誘う女」

 キッドマンがエロ過ぎ。

 ガス・ヴァン・サント監督にしてはマンガチックな佳作。

⑦「花様年華(かようねんか)」(2000年 ウォン・カーウァン監督)

 同じ監督のゲイ映画「ブエノスアイレス」も最近TV放映されていた。

 この香港の監督は映画をよく知っている。

「花様年華(かようねんか)」

 この映画は複雑な不倫映画だが、中国に対する香港人の意地みたいなものが随所に感じられる名作だ。

⑧「猟奇的な彼女」(2001年 クァク・ジョエン監督)

 何回目かのTV放映でやっと観れたが、話題になるだけあってやはりよくできた青春映画だ。

 恋人の死を契機にしたセンチメンタルな映画なのに笑わせてくれる。

 現代韓国の上流階級を的確に描いている点も評価できる。

「猟奇的な彼女」

⑨「24時間の情事/ヒロシマ、我が愛」(1959年 アラン・レネ監督)

 40年近く前大学生の時に観ているが、大型TVでじっくり観直すと、この難解に思えた映画がよく理解できる。

 この映画がダブル不倫映画だったなんて、ノリで観ていた大学生にわかるわけはない。

 エマニュエル・リヴァが実に美しい。

 また広島の街の風俗を丁寧に撮っているのが分かる。

「24時間の情事/ヒロシマ、我が愛」

⑩「アメリカン・スナイパー」(2014年 クリント・イーストウッド監督)

 この連休にTV放映されたばかりの映画なので番外として取り上げた。

「アメリカン・スナイパー」

 このコラムでも何度か書いたが、イーストウッド監督作品には駄作がないばかりか、必ず楽しませてくれる。

 この映画も見事な冒頭、展開、そして終結だ。

 しかも主人公(ブラッドリー・クーパー)が酒場でナンパする美女役がシエナ・ミラーっていうのがスゴい。

(※右の廃棄画像も同じ)⇒

                

(2018.5.8「岸波通信」配信 by 葉羽&三浦彰)

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