「Cryin' In The White Room」 Blue Piano Man

 介護の道を
 がむしゃらに走っている時には気付かない

 見て見ぬふりをしてきたものが
 じわじわ
 じわじわと

 時間がすぎるほど
 濃く強く
 疼きだす

 私は正しかったの?
 もっと何か出来たの?
 何で今ここに居ないの?

 それなのに母は笑う
 遺影の中で

 いつもいついつまでも
 どこまでも優しい

 只中に居ると
 必死過ぎてわかんないけど
 一緒に居て良かった

 そばに居れて本当に良かった
 辛くて苦しくてどうしようもなかったけど
 優しくて優しくて
 一緒に居らっち良かった

 やっとそう認められるように落ち着いてきた

 でも大好き

 お母さんは
 ひとりもんのあたしには

 安心
 愛情

 光
 希望
 夢

 全てだった

 お母さんに会いたいなあ
 会いたい

 そう思っても思っても

 それでも自然に最後まで頑張って生きた立派さは

 消す事なんて出来やしない

 「昭和の最後の女だね」

 そんな言葉がピッタリな
 苦労症で心配性で
 頑張り屋さんで前向きな

 そんなすごいお母さんの
 誰にも負けない深い愛情を受け続けたから、
 最後まで診れたんだ

 賢くて、とんちが効いた事も言ってたね。

 まともで、生きるって事をよく分かってる

 情け深いあなたが大好きです

  Written by Akio (2013.1.12up)

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