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ご報告、と言っても状況も原発自体が好転するのか、鎮静まで本当にかかる年数が何十年のしがらみは断ち切れないのか、未だわからない状況ですし、何もわからないのですが、書き込みをしようと思いました。 今福島市内限定で話すと、複雑な状態です。 テレビや公報で流す情報は安全だと言いますが、一般人は積算量で結局子供たちが危ない、窓が開けられない、一年後には福島市(在住)も避難勧告が出るのではとの推測の噂。 情報が錯綜して、どれを信じていいのかと言う以前に、安心していいのか、危険なのかが全く分からない状態です。 その中で見えない放射能に、結局は普通に生活している人がほとんどなのが福島市内の様子です。 子供たちも、雨の中ゆっくりマスクもつけずに歩いていたりお喋りしたり、私は通勤だけマスクで重装備していますが、そんな私を不審者と見ている子の方が多いようです。 この非常事態でも、不審者を怖がらなければいけない社会って…とも思いますし、その重装備の私も、仕事場では止むを得ず窓全開の状況下で田んぼから渡ってくる風に、ふと不安になるくらいが関の山で仕事に追われています。 みんなわかってはいるのです。危険なことくらいは。 でもどうするんだと言うと、結局今の現状を過ごすしかないという手の打ちようがない状態。 軽く県外に出ろと言われても、行くあてもお金もない身で動けない、家族はどうするんだと言う考えと、見えない怖さに「ひょっとしたら大丈夫?」と言う怖い慣れがあって、覚悟と言うほど明確ではないのですが、避難勧告が出ない限り、転出する人はそう多くはもう市内には残っていないと思います。 実際浜の避難区域の人の仮設住宅が市内に設置され移住していますので、市内は大丈夫なんじゃないかと言う、よくわからない定説もあります。 結局のところ、行政や政治単位で避難勧告が出ないと、まず何もそのままですし、人口、規模、そして福島の経済、位置的な拠点として、まず避難勧告は危なくても出せないのではと憶測が飛んでいます。 本当どうしたらいいんでしょうね、と言いたいことは山積みですが、浜の方の方たちは、実際に津波の猛威と取り残されてどうしようもない状況も味わっているので、知り合いの人の安否も人それぞれあり、話を聞く機会があっても、それに触れられない状況です。 精神面のひっ迫は本当に重大で、本当に、高齢者と、子供、子供を持つ親の心労は半端ではなく、開き直って元気な人もいれば、心配しすぎてじんましんや体に異常が出る人も増えているそうです。 先日友人の若いお母さんは、山形に避難を決めたと聞き、安心できていいことなのですが、少なからずショックを受けました。 すっと福島で出会い培ってきた友人関係で、福島からどちらかが離れるなど考えてなかったからです。 前例がなく、どうなるかわからないと言うのなら、せめて全力で原発に対応して欲しいのに、政治家の方々は福島の対策本部にも誰もといってもいい人数(確か一人?)しか常駐はしません。 いまさら何を責めたってどうしようもないのですが、東電、東電と、これは国単位の危険な状況ではないのでしょうか? 結局は他人事と言うその姿勢に驚かされます。 なぜ今回ここまで書き込んだかと言うと、どうしても言わずに居れない状況なのもありましたし、私自身が今回の事をシナリオで今書いているからです。 私にできるのはそれくらいなのですが、それが私のできることなら、全力で取り組まなくちゃいけない気がします。 他の被災地も手つかず、がれきの撤去もままならないこの近代国家は、どこへゆくのかどうなるのか、さっぱり見当がつきません。 せめて、お金だろうと、身の危険をかえりみてなかろうと、覚悟を持って取り組んでくれる原発の方たちを信じるしかないのですが。 しかし本当に他人事と言うのは恐ろしいもので、実際被災して初めて阪神淡路大震災の方々の苦労や、広島、長崎の方たちの原爆の後の苦労を垣間見たような気がします。 福島をカタカナ表記で「フクシマ」と書くそのデリカシーのなさ、「ヒロシマ」「ナガサキ」と書かれる広島、長崎の方たちへの差別と偏見と思いやりのなさを今さらながらに思い、ショックを受けました。 福島は何があっても福島なんです。ニュアンス的に。 それをどう捉えるか、人によって違うのでしょうが、とにかく私は書いていきます。 福島を出るなら出るでいいのです。しょうがないんですもん。 ただそれを市長単位の判断だと軽いだとか、他の移らない方の重さだとか、そんな形で報道するメディアの精神論には本当に失望しました。 出た人も出ない人も苦しみは一緒なんです。 常に苦しんでる訳ではありませんが、配慮のなさには憤りを覚えます。 それでも、願望を持って生活できるのも、普通に過ごすことの大切さだったりするのなら、被災されてない皆さんは、やはり普通に生活していいんです。 ただ忘れないで活動していただきたいのです。 まだどの被災地も、復興も震災も終わってもいないのですから。 Written by Akio (2011.7.15up) |
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