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  紅夢  by 真魚

 映像美における青の色使いでは
 ことに 定評のある張 芸謀監督だが
 この作品に見られる
 青と赤のコントラストは
 真に素晴らしいの一言に尽きる

 封建制度色濃き時代の中国で
 3人の夫人達が 幻想的なシーンの中
 主人の寵愛を受けるべく
 悲しい戦いを静かに進めてゆく

 主演女優コン・リーの気高き演技も見物

 

◆紅夢(1991年/中国映画)
 監督: チャン・イーモウ
 
出演: コン・リー/フー・チャイフェン/マー・チンウー

 1920年代の中国。父に先立たれ口うるさい義母から逃れるため、19歳の頌連は地元の素封家の当主との婚姻を承諾、彼女より先に本妻を含め三人いる妻妾の四番目として、彼の屋敷に入る。一院~四院と呼びならわされる彼女らの居室の外に赤い提灯が点れば、そこに旦那=陣佐千のいる証しとなり、女たちはみんなその瞬間を待つのだった。初夜の晩は、舞台の人気女優だった三院の梅珊の介入で何もなく終わったが、すぐに無理矢理に女とされた頌連に二院の卓雲は同情的だった。が、頌連の座を担う召使いの雁兒は彼女に露骨に意地悪くした。ある日、父の形見の笛のなくなったのに気づいた頌連は、雁兒の部屋にそれを探すと、その中じゅう飾られた赤い提灯に驚嘆する。そこには呪い人形も打ちつけてあり、それに彼女の名があった。


Poem by Mao
BGM by Blue Piano Man "alone”
Photo:「紅夢」
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