さて、その夜の歓迎会だが、ほとんど記憶していない。と言うのも、僕は酒の飲み方を知らず、注がれたコップ酒を(そうするものだと思い込んで)水のように一気飲みして泥酔したのだ。(今、考えると危なかった・・)
「イケるクチだねぇ」などと感心されたが、学生時代、ビールと少々のカクテル以外口にしなかった僕は、日本酒の飲み方など分からなかったのだ。
次から次へ・・
だが、一つだけ鮮明に記憶していることがある。僕の総務課の新人指導担当のT部さんが、みんなに囃されて歌を唄いだしたのだ。
カラオケなどまだ普及していなかった当時の事、歌と言えばアカペラだ。その曲目は『焼酎の歌』・・こんな歌だった。
「民族の酒 焼酎は 安くて まわりが速い
焼き鳥固く 冷えぬ間に 早くも頬を染める
高く上げ 杯を その下で くだをまく
特級酒 去らば去れ 我らは 焼酎呑むぞ」 (『焼酎の歌』)
これはドイツ民謡にJ.コンネルが歌詞を付けた労働歌『赤旗』の日本語訳詞版が原曲で、それを「替え歌」にした有名な曲だった。(歌詞には様々なバージョンがある。)
『焼酎の歌』
どこかで聞いたメロディであったので、繰り返しで二番を歌う頃には僕もハモリを付けながら歌った(笑)
僕が学生時代にバンドをやっていたことは言ってなかったが、簡単な曲なら一度聞いただけで完コピ・ハモリするのは得意だったのだ。