シヴァの夜~シヴァラートリー~ (詩:葉羽)
祈りと共にあるこの地で
マハー・シヴァラートリーは特別な一日
それは
偉大なるシヴァ神が
破壊のダンスを舞い
宇宙を創造した始まりの日
満月から新月へと向かう
この神聖な夜に
人々は断食をして睡眠を断つ
早朝に身を清め
友人の家の祭壇で祈りを捧げ
額に聖布を貼り付ける
瞑想をして街に出れば
聞こえてくるルドラムの詠唱
狭い路地に溢れんばかりの楽隊
太鼓を叩きながらやって来る
着飾った娘たち…
剣を振るう神…
不思議な姿の聖獣に乗った神の使い…
やがてパジャンの調べと共に
夜のとばりが降りてくる
狂騒のリズム…
燃え盛る炎…
眠れない夜に
一人 故郷を思う… |