その288
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  墓参り (詩:葉羽)

 線香の煙が 空へ溶けていく
 墓前にかがみ込んだ君は
 手を合わせたまま動かない

「何をそんなに お願いしていたの?」と
 覗き込む僕に
「遠くで暮らす息子をお守りください」と
 潤んだ目で答える

 小さな頃はあんなに可愛いい手で
 僕の手をぎゅっと握り返してきたのに
 いつの間にかそっぽを向いて
 勝手に出て行ってしまった
 夜遅くにかかってくる 見知らぬ番号に
 何度君と二人 胸を痛めたことだろう

 すっかり小さくなった背中を見て
 息子の歳の数だけ重ねた苦労を
 一緒に背負ってくれた
 君への感謝が胸を満たす

 傷つきながらも 自分で選んだその場所で
 息子はどんな空を見上げているだろう

 僕たちは墓前で願う
 どんなに離れても
 あの子が幸せであるようにと・・

Poem by 葉羽
 MP3 by 音楽の卵 “つないだ手”
  Site Aranged by Habane
   Image AI生成 ”墓参り”

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