墓参り (詩:葉羽)
線香の煙が 空へ溶けていく
墓前にかがみ込んだ君は
手を合わせたまま動かない
「何をそんなに お願いしていたの?」と
覗き込む僕に
「遠くで暮らす息子をお守りください」と
潤んだ目で答える
小さな頃はあんなに可愛いい手で
僕の手をぎゅっと握り返してきたのに
いつの間にかそっぽを向いて
勝手に出て行ってしまった
夜遅くにかかってくる 見知らぬ番号に
何度君と二人 胸を痛めたことだろう
すっかり小さくなった背中を見て
息子の歳の数だけ重ねた苦労を
一緒に背負ってくれた
君への感謝が胸を満たす
傷つきながらも 自分で選んだその場所で
息子はどんな空を見上げているだろう
僕たちは墓前で願う
どんなに離れても
あの子が幸せであるようにと・・ |