聖夜の二人 (詩:葉羽)
老夫婦が歩いて行く 聖夜の光の海の中を
思い出を数えるように ゆっくりと 一歩ずつ
盲いた夫は 妻に手を引かれながら
人生を振り返るように ゆっくりと 一歩ずつ
二人の道行きに きっと言葉は要らない
繋ぎ合った手の 温もりだけを道連れに