どん底 (詩:葉羽)
都会の風景は 華やかな嘘と孤独 シャッターを切るたびに 渇いていく心
仮面の街で 空回りした情熱は まるでガラスにさえぎられたパントマイム
帰ろう・・喧騒に別れを告げて 帰ろう・・夢はこの街に捨てていこう
後ろへと流れていく 車窓のイリュージョン 読み捨てられた新聞が風に舞う
さんざめく明かりは 朝(あした)に色褪せて 埃まみれの烏が 堕ちた夢をついばむだろう
さよなら・・手のひらから零れ落ちた想い さよなら・・僕の大切なものたち