その189
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  夕暮れ時の切なさは (詩:葉羽)

 夕暮れ時の切なさは
 冷めた珈琲のほろ苦さ

 すみれ色した夕暮れに
 じっと動かぬ蜻蛉を見てる

 夕暮れ時の切なさは
 皺だらけの手に伸びた爪

 淋しい虫の音聞きながら
 帰らぬ時を偲びゐる

 愁いはつのり
 風は止み

 ふと見上げれば
 不思議な空に中秋の名月

Poem by 葉羽
 MP3 by 甘茶の音楽工房 "夕暮れ時の切なさは”
  Site Aranged by Habane
   Photo by 大和伸一”蜻蛉”

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