夕暮れ時の切なさは (詩:葉羽)
夕暮れ時の切なさは 冷めた珈琲のほろ苦さ
すみれ色した夕暮れに じっと動かぬ蜻蛉を見てる
夕暮れ時の切なさは 皺だらけの手に伸びた爪
淋しい虫の音聞きながら 帰らぬ時を偲びゐる
愁いはつのり 風は止み
ふと見上げれば 不思議な空に中秋の名月
PAGE TOP