その172
目次へ前へ次へ

 

  冒険少年 (詩:大和伸一&葉羽)

 何故か突然思い立ち
 朝一番の電車に飛び乗った
 目的地は無いけれど
 とりあえず阿武隈急行なら丸森か
 (GO! GO!)

 東京で生活した頃は
 暇さえあればカメラを道連れに
 歩き回っていたけれど
 あの頃の楽しさが蘇える
 (ひゃっほー!)

 ワンマンカ―の阿武急の
 本日の乗務員はうら若き女性(多分)
 年寄りには気遣ってくれるし
 アナウンスの声にも癒される
 (やったぜ!)

 ちょっと見たらブカブカの制服に
 深く被った制帽とマスク
 せめて目だけでも撮ろうと
 カメラを向けたら顔を隠された
 (おーまいがー!)

 さて丸森に到着してみれば
 中心街は川の向こう
 何でこんな外れに駅があるのか!?
 考えても仕方ないのでブラブラと歩き出す
 (ヤレヤレだぜ)

 到着した頃には汗びっしょり💦
 カメラが肩に喰い込んで痛いのなんの
 来た道を振り返ると
 車は走っていない・・
 バス停もない・・
 人も歩ってない・・
 携帯のバッテリーもない・・
 (おーまいがー!)

 たまたますれ違った第一村人の
 バァさんに道を尋ねようとしたら
 サングラスしたチンピラと思われたのか
 血相変えて逃げられた
 (おーまいがー! 場所が・・)

 そんなにオレは怪しいのかと
 店の窓に映る姿を眺めると
 確かに不審者にしか見えないかもだ⤵

 仕方がないので自力帰還を断念し
 cafeでタクシーを呼んでもらって帰途につく
 うん、やっぱりオレに付ける薬は無いようだ(笑)

Poem by 大和伸一&葉羽
 MP3 by音楽の卵 “風の案内”
  Site Aranged by Habane
   Photo by 大和伸一”阿武隈急行”

PAGE TOP


 

banner
Copyright(C) Habane. All Rights Reserved.