冒険少年 (詩:大和伸一&葉羽)
何故か突然思い立ち
朝一番の電車に飛び乗った
目的地は無いけれど
とりあえず阿武隈急行なら丸森か
(GO! GO!)
東京で生活した頃は
暇さえあればカメラを道連れに
歩き回っていたけれど
あの頃の楽しさが蘇える
(ひゃっほー!)
ワンマンカ―の阿武急の
本日の乗務員はうら若き女性(多分)
年寄りには気遣ってくれるし
アナウンスの声にも癒される
(やったぜ!)
ちょっと見たらブカブカの制服に
深く被った制帽とマスク
せめて目だけでも撮ろうと
カメラを向けたら顔を隠された
(おーまいがー!)
さて丸森に到着してみれば
中心街は川の向こう
何でこんな外れに駅があるのか!?
考えても仕方ないのでブラブラと歩き出す
(ヤレヤレだぜ)
到着した頃には汗びっしょり💦
カメラが肩に喰い込んで痛いのなんの
来た道を振り返ると
車は走っていない・・
バス停もない・・
人も歩ってない・・
携帯のバッテリーもない・・
(おーまいがー!)
たまたますれ違った第一村人の
バァさんに道を尋ねようとしたら
サングラスしたチンピラと思われたのか
血相変えて逃げられた
(おーまいがー! 場所が・・)
そんなにオレは怪しいのかと
店の窓に映る姿を眺めると
確かに不審者にしか見えないかもだ⤵
仕方がないので自力帰還を断念し
cafeでタクシーを呼んでもらって帰途につく
うん、やっぱりオレに付ける薬は無いようだ(笑) |