豊穣の季節 (詩:葉羽)
何も持たず この惑星(ほし)に生まれ落ち 行く先も分からず疾り続けた人生
歳のことを 考えるようになったのは 心が疲れているからなのか
こんな時には 思い切り羽根を伸ばして 豊穣の季節を探しに行こう
湖を眺める母子の姿 傍らの木々は秋色を纏い 宝の山は黄金色(こがね)に染まる
薄紅(うすくれない)の 夕闇が落ちれば まるで障子の破れ目から 覗いたような月 刹那の奇跡に胸が熱くなる
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