その164
目次へ前へ次へ

 

  豊穣の季節 (詩:葉羽)

 何も持たず
  この惑星(ほし)に生まれ落ち

  行く先も分からず疾り続けた人生

 歳のことを
  考えるようになったのは
  心が疲れているからなのか

 こんな時には
  思い切り羽根を伸ばして
  豊穣の季節を探しに行こう

 湖を眺める母子の姿
  
傍らの木々は秋色を纏い
 
 宝の山は黄金色(こがね)に染まる

 薄紅(うすくれない)の
  夕闇が落ちれば
 まるで障子の破れ目から
  覗いたような月
 刹那の奇跡に胸が熱くなる

Poem by 葉羽
 MP3 by 音楽の卵 “風そよぐ小道”
  Site Aranged by Habane
   Photo by 大和伸一”豊穣”

PAGE TOP


 

banner
Copyright(C) Habane. All Rights Reserved.