その12
目次へ前へ次へ

 

  三泣きの町 (詩:葉羽)

 ちょっと旅でもするような
  軽い気持ちで
   静かな 山あいの町に赴任した

 見知らぬ土地での暮らしに
  淋しくて 一人泣いた・・・

 そこで生活を営み
  病を得て 投げやりになった時

 人々の思いやりに触れて
  うれしくて また泣いた・・・

 時はめぐり
  町を去る日が やって来た

 日曜教会で一緒に遊んだ
  障害を持つ子供たちが
   袖にすがって 「行くな」と泣く・・・

 桃源郷の町
  会津は 人を三度泣かせる町

Poem by 葉羽
 MP3 by SARAPURI “留守電にしておく理由”
  Photo by なっちヤン “2012ばんえつ”
   Site Arranged by Habane

 

banner
Copyright(C) Habane. All Rights Reserved.