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「Blue Island」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2005.12.18
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 一瞬で恋におちた、ふたり。
 おたがい、その正体は秘密。

 なんとゴージャスな映画なのでしょう。

 今をときめくブラッド・ピッドとアンジェリーナ・ジョリーの初競演作“Mr.&Mrs.Smith”をケイコと観てまいりました。

Mr.&Mrs.Smith

NewRegencyPictures/TwentiethCenturyFoxFilmCorp/Photofest/MediaVastJapan

 私生活でも熱々な状況のこの二人・・・映画の中でも息の合ったところを見せてくれます。

 本当は「キングコング」を観たいと思っていたのですが、ケイコの強いオススメによって急遽この映画に変更。

 (ほんとは気が進まなかった・・がっ!)

 いい意味で大きく期待を裏切ってくれました!

 

 何故、気が進まなかったかと言えば、予告編を観た時に、アクション中心のハードな映画だと思っていたからなのです。

 それに何と言っても、ブラピがかっこよ過ぎるではありませんか・・・

 そして何と言っても、憧れのアンジェリーナ・ジョリーがブラピといちゃつくところなど見たくないではありませんかっ!

←(ちょっと力はいってる。)

 ところがっ・・・

コンサルティング

コンサルティング

←隠し事の多い結婚生活に疲れ、
夫婦で心理学医のコンサルディングを。

「えー、最近のセックスは?」と聞かれ・・・

 この映画・・・そんな一筋縄でいくような代物ではありませんでした。

 映像や音楽がスタイリッシュで、手に汗握るサスペンスがあって、ラブロマンスがあって、肉弾戦のハード・アクションがあって、じーんと来るところがあって、その上さらにコメディやパロディも満載なのですから。

 という意味で、実にゴージャスな映画。

 しかも開始早々から、この素顔を隠した殺し屋夫婦のアットホームでのやり取りを見ていた僕たち夫婦は爆笑の連続。(外の観客は誰も笑わない。)

 何故かというと、この二人の会話は、我が家での僕とケイコの会話がそのままだったのです!(それも一つや二つではない。)

 一例を挙げれば、数日前の我が家の食卓での会話・・・

ブラピとアンジェリーナ・ジョリー

ブラピとアンジェリーナ・ジョリー

 「ね、ケイコ、お醤油持って来て。」

 「目の前にあるでしょ。」

 「え、どこにも無いじゃない。」(イジワルしてるの?)

 「私とアナタのちょうど真ん中よ。」(ホントにまったくぅ・・)

 「あ!」

 ・・・ということで、映画の二人の場合はどんなふうなのか、直接観て確認して下さいね。

 ま、そんなワケで、あの天下の二枚目であるブラピが、始めて“ちょっと間抜けなところもある”二枚目半を演じてみせるのもこの映画の見所になっています。

ちょっとドジな二枚目

ちょっとドジな二枚目

 さて物語ですが、凄腕のヒットマンであるジョン(ブラピ)が灼熱の国コロンビアに潜伏中、暗殺犯を捉えるためにホテルに乗り込んできた兵士たちに尋問されそうになります。

 兵士たちは、暗殺犯と目される単身の旅行客に狙いを絞って、「お前は単独客か?」と詰め寄ります。

 ちょうどその時、同じホテルに入ってきたジェーン(アンジェリーナ・ジョリー:こちらも“お仕事中”)が同じように「単独客か?」と尋問され、思わず目が合った二人は、以心伝心でにわかカップルを装って急場を凌いだのでした。

 ところが、このヒットマン同士の二人、出会いに運命的なものを感じて一気に燃え上がり、後先考えずに電撃結婚してしまうのです。

 さあ、大変な結婚生活の始まり・・・お互いに自分の裏の顔を隠し、まさか相手がライバル組織の凄腕ヒットマンであるとも思わず、表面上は幸せな生活を続けていたのでした。

 しかし! ・・・ある時、重大な事件が起こります。

 二人が、それぞれの組織から同じターゲットの抹殺指令を受けて、現場で鉢合わせ!

 ともに任務をしくじり、ヒットマンの掟によって自分の正体を知った相手を48時間以内に抹殺しなければならないことになるのです。

途方に暮れる二人

途方に暮れる二人

 そこからは、正体を現したエース・ヒットマン同士の凄まじい死闘。

 ナイフやマシンガンの玉や乱れ飛ぶ壮絶な痴話喧嘩(?)が繰り広げられます。

 でもね・・・本当は安心して観ていられるのです。

 だって、この主役の二人、どちらかが死ぬなんてストーリーは、観客が許すはずありませんからね!

 しかも程よくドタバタ・コメディーの味付けがしてあるし、闘いながらも本当は心から愛し合っていることに気付きはじめるのですから・・。

 この映画を観ていて、二つの映画を思い出しました。

 一つは、シュワちゃんの「トゥルー・ライズ」・・・夫婦者のスパイという設定やスタイリッシュなダンスの映像などは、そのものでしたね。

 そしてもう一つは、トム・クルーズの「ザ・エージェント」・・・二枚目トム・クルーズが、ちょっとドジな役柄を好演して、新鮮な感動がありました。

 やっぱり、どこから見てもいい男が、そのまま非の打ち所の無い二枚目を演じるのではなく、多少ドジな部分もあった方が男としても共感できるよね。(ウン、ウン・・)

 さて、結局は、お互いへの愛を確認して手を握った二人、今度は裏切り者として両方の組織を敵に廻す事になってしまいます。

 そこから後は、圧倒的な装備と物量にモノを言わせた暗殺集団に次第に追い詰められて行く二人・・。

 遂には、ジェーンが敵の凶弾に倒れて・・・あらら、いったいどうなってしまうのでしょう?

 ということで、そこから先はナイショです。

二人の運命やいかに・・

二人の運命やいかに・・

 半年前に封切られた米国では、既に1億8千万ドルの興行収入を上げ、世界では4億ドルを稼ぎ出したスーパー・ヒット作。

 「ボーン・アイデンティティ」で大きく頭角を現したダグ・リーマン監督の押しも押されぬ代表作となりました。

 カップルで見るにはまさにうってつけの映画。

 きっと見終わった後で、「僕たちの×××を10段階で言えば・・10!」なんてセリフを二人して言ってしまうことウケアイです。

←(ホントはどういうセリフなのかは、映画を観てのお楽しみ!)

 

/// end of the “cinemaアラカルト22「Mr.&Mrs.Smith」” ///

 

(追伸)

岸波

 二人が追い詰められてエレベーターに逃れたシーンで、何とも能天気な「イパネマの娘」が流れて来ました。

 これは、紛れもなく「ブルース・ブラザース」のパロディですね。

 それから、ジョンを殺す指令を全うするために、「最初からアナタを利用するつもりだったのよ」と言い放ちながら、電話を切った後で自分の心の葛藤に苦しむジェーンの表情・・これは天下一品で、見ている方が胸を締め付けられるようです。

 ブラピもアンジェリーナ・ジョリーも、この映画でまた一つ、新たな魅力を加えたと言っていいでしょう。

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !

映画のポスター

映画のポスター

←まさにスタイリッシュ!

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト23” coming soon!

 

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