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 #081 さあ12月だ

前の店の時にバイトしてた子からケータイに電話がきた。

 2年ぶりだ。

「もしも~し、お久しぶりで~す。元気でしたか~?」

「おー、久しぶり!どした?」

「今度いとこ(これもバイトしてた)が結婚するんです。
 それで2次会これないかな~って」

「まじで!めでたいな!・・
 でも・・実はもうそっちにいないし・・」

「えーー!セブンやめちゃったんですかー!」

「うん」

「じゃあ今なにしてるんですか?」

「・・セブン」

「えーーー!店長?・・あ、もしかしてオーナー?」

「うん」

「えーーーー! ちょっと、いとこと代わります」

「もしもーし、お久しぶりでーす、オーナー」

「お、対応早いな」

「ていうか、どこでやってるんですか?」

「・・南のほう」

「えー!あ、わかった、石垣島?」

「い、いやそこまでは・・」

「でも自分で店始めたばっかりでは、やっぱり無理ですよね・・」

「ごめんねー、まだなかなか休みもとれなくて・・。
 それより年いくつになったんだっけ?」

「24で~す」

「そっか~」

 ・・・。

 ・・・。

「えっ、やだなぁ、できちゃった婚じゃないですよー」

「言ってないし!」

「みんなに言われてるんですよー」

「そゆことじゃなくて、みんな大人になってくなーと思ったのさ。なんか追いつかれそうだなーなんて」

「それは無理です」

「そりゃそうだ。
 でも、そっちに行ったときは絶対連絡するから」

「絶対ですよー。その時は朝まで飲みましょうねー」

「うっ、朝まではちょっと無理かな・・」

「うわー、らしくない~~」

「いや・・体力の衰えってのかな・・」

「あー、そういえばこっちいた時も毎日へろへろでしたよね~」

「どんだけだよ!」

「でも連絡くださいね~」

「おう。」

 ~といった会話がありまして…。

 うれしいですよね、バイトやめて何年もたっているのに、こういう連絡もらえて。

 で、うちの店長さんにこの話をしまして。

「この子らくらいまでは仲良かったんだけどねー。そっからあとはいまひとつ仲良くなれなかったよね」

「そりゃそうよ。ここまではギリギリお兄さんだったけど、そのあとはすっかりお父さんだったじゃん」

!!!

 そ、そうだったのか・・・。

(ToT)  (ToT)  (ToT)  (ToT)  (ToT)

         


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