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 #080 風邪引いたがね…【ゴージャス版】

―○月○日―

地元の一大イベント、松明あかし。

 巨大な松明を燃す、ひたすら燃す、大人の壮大なる火遊びだ。

 松明は30数本。

 次々と燃え上がっていく様はかなり壮観だ。

 

「その煙をあびると風邪をひかないって言われるんですよ」

 なるほど離れたところから見ていても熱が伝わってくる。

 この日、友人が遊びにきて共に見に行った。

 久々に会う友達だ。

 夜は自宅で酒飲みだ。

 テレビでは女子バレーのワールドカップをやっている。

「女子バレー人気だよね。まなかなだっけ?」

 面白いことを言う。(正解→めぐかな)

 いい感じに酔っ払って眠った。

 この日、オーナーは風邪をひいた。

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―○月○日―

 翌朝目覚めるとえらいのどが痛い。

 しゃべれる気がしないほどだ。

 

 これはいかんと思い、まずはうがい。

 そしてうがい。

 またまたうがい。

 そのあとのどスプレーをしゅっしゅ。

 ついでに龍角散をごくん。

 

 あとは早めのぱ○ろん。

 ふう。

 落ち着いたところでいっぷく。

 …だいなしだ!

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―○月○日―

 鼻水鼻づまり、のどの痛みがさっぱりとれない。

 うち担当のFCさん(本部の人)が心配してくれる。

「病院行ったほうがいいんじゃないですか?ぶっつり注射してくれるとこありますよ」

 …ぶっつりって。

「その間、店みてますから」

 その言葉にあまえて行く事にした。

 病院に着くと、最初に体温計を渡される。

 

 熱はないと思うが、もしあると嫌なので、ほんのちょっと離してわきの下にあてがう。

 ピピッピピッ。

 34度5分! 死ぬっ!冷えて死ぬっ!

「もう一度はかってくださ~い」

 今度はまじめに。

 ピピッピピッ。

 平熱だった。

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―診察室にて―

「せきがとまらなくて店にでれなくて…」

「そうですか。ではぶっつり注射しときますか。早く治るように」

 やっぱりぶっつり。

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 治療室にて。

「最初ちくっとしますねー」

 ……。

「時々痛くなるかもしれませんよー」

 ……。

「頭くらくらする時もありますよー」

 ……。

 ……。

「痛くないですかー?」

 ……。

 ……。

 

 「くらくらしたら言ってくださいねー」

 ……。

 ……。

「くらくらしませんか?」

 えっ!くらくらしなきゃならないですか!?

 な、な、なんともないんですけど…。

「はい終わりでーす」

 終わりですか!

「なんともなかったんですけど・・」

「良かったですねー」

 良かったんだ!?

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―○月○日―

FCさんが風邪をひいたらしくマスクをしてくる。

 

―○月○日―

うちの店長さん風邪をひく。

 二人とも不思議なくらいオーナーと同じ症状だ。

 そして不思議なくらいオーナー良くなる。

 

―○月○日―

 FCさんも店長さんも風邪が治らない。

 その日の事務所でのミーティング。

FCさん「この商品はこのようにゲホゲホッ」

店長さん「でもこれはゲホゲホッ」

オーナー「…やだなぁ風邪引きさんばっかで」 

「「ぅおいっっ!!」」

 …おこられました。

 風邪はひとにうつすと治るってホントですね。はは。

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 【THE END】


         


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