聖域(サンクチュアリ) by 葉羽
まっさんの曲の一つに「聖域(サンクチュアリ)」という曲があります。
テレビやラジオが毎日告げるのは
悲しい事件ばかり 生命は軽くなるばかり
みんな気付いてる 何かおかしいってこと
なのに明日になれば 忘れたふりをするのかな
それを尋ねたら みんな笑いながら僕に言うんだ
お前ひとり悩んでも無駄なことさ切ないだけだよ
君もそんな風に僕を嘲うのかな
君もそんな風に僕を嘲うのかな
(さだまさし「聖域(サンクチュアリ)」より)
この曲は、1992年に他界した音楽評論家こすぎじゅんいちさんへの鎮魂曲だそうです。
また、この曲は1992年に発売された18枚目のオリジナル・アルバム「ほのぼの」に収録されています。
このアルバムは、コンサートのバックギタリストである石川鷹彦さんと二人で制作したもので、各曲のほとんどの伴奏は、まっさんと石川さんのギターだけでした。
アルバムの初版では、歌詞カードの解説がまっさんの直筆で書かれています。
僕は、まっさんとこすぎじゅんいちさんの関係は良く知らないのですが、この「聖域」のライナーノートには『誰でも一人ひとりが持つ心の聖域に対して逆鱗に触れることになるかもしれないが、それでもあえて愛や生命や時の流れについて歌って行きたい』とされています。
つまり、自分のそういう決意を、亡くなったこすぎさんに捧げたのだと思います。
なっちヤンの写真も、生きることの意味や時の流れを毎年の磐越号の姿に託して心に焼き付けている…のだと思います。
(photo by なっちヤン「ばんえつ」)
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