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 #235 魂の女、中島みゆき

by 葉羽
Photo:中島みゆき「恩知らず」MVより
BGM"Please Don't Go" by Blue Piano Man
Site arranged by 葉羽

 

◆私が言いたいことって、『時代』の時から変わってないのかもしれないんです。“まわるまわるよ時代はまわる…”“生まれ変わってめぐりあうよ”。それはずっとそのまま、なのかもしれないです。同じことを、手を変え品を変え、ずっと歌っているんですね。・・・中島みゆき(以下同)
 歌詞の内容は「失恋の歌」かもしれないが、僕はそう感じてはいなかった。もっと大きな「人生」や「時代」の流転がテーマに思えた。カラオケでよく歌う曲です。

◆挑戦するんだけど常に失敗続きの敗残者と安全圏を死守する日々で成功を収めた者とでは、どちらを支持する?一つ忘れてるよ。失敗と成功の境界線を引くレフェリー気取りの奴、あたし、レフェリー以外は全部支持する。
 家族を守る・仲間を守る・・そんな”安全権圏を死守する者”もまた挑戦者なんですね。忌むべきは、外野から無責任な事を言っている傍観者・評論家。彼女のスタンスが理解できた気がします

◆聴いた人を泣かせるように歌を書くテクニックなんてないですけど、書いてる時点ですでに私が泣いてますから。この曲を聴いて泣きましたと言われたら、ねー、泣くよねー、それしか言いようがないかな
 とても共感できる。例えばTVドラマの脚本家なら観客を意識して泣かせるように書くんだろうけれど、痛みも傷も含めて吐露された独白や決意の方が他人を感動させると思う。

◆弱い者を励ましている?よく言われるけど、違うんですよ。私が励ましてほしいの。
 この言葉からイメージされるのは『ファイト!』。”闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト!”・・そうかあの歌は「頑張れ自分!」だったのか。

◆思いがけずうれしいことの表現に『棚からボタ餅』と申しますが、今の私の気持ちは『棚から本マグロ』くらいの驚きでございます。ふつう、何かを頂けそうな場合には2度くらいは辞退して、それでもとおっしゃるならちょうだいするのがマナーなのでございましょうが、褒章となりますと『ふつう』ではないことですので、辞退なんかしたら二度とこんな機会はないかもと思いまして、即座に『いただきます!』と、お返事してしまいました。
 2009年11月3日、紫綬褒章を受章するに当たってのコメント。相応しいと思うし誇らしいとも思うけれども、常に闘う"魂の女"と「褒章」の組合せって不思議な心持ちが(笑)でもおめでとう、みゆきさん!

 

 

 

葉羽 「中島みゆき」について

 彼女の歌はカラオケでよく歌います。「糸」とか「空と君のあいだに」もちろん「時代」も。年齢は僕より二つ上ですが、いつまでも若いしパワーを感じる。うん、彼女が頑張っている内は僕もまだまだ頑張れる気がする(笑)


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