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 #178 WBC2023

by 葉羽
Photo :WBC準決勝勝利に歓喜する日本チーム
BGM"Please Don't Go" by Blue Piano Man
Site arranged by 葉羽

 

◆ 東日本大震災から12年たった今日、たくさんの方が僕たちの野球を見てくれています。当時、嶋基宏さんがこのようなことを言っていました。誰かのために頑張る人間は強いと。今日全力でプレーする中で失敗も起こるかもしれませんが全員でカバーしあって助け合って戦い抜きましょう。今日も勝ちましょう。・・・甲斐拓也捕手(3月11日チェコ戦に臨むミーティングにて)

◆ 日本戦で先制するなど善戦しながらも敗れたチェコの選手団は、敗戦後、全員で日本選手団の健闘を讃える惜しみない拍手を送った。そして、パベル・ハジム監督は日の丸入りの必勝ハチマキを締めて記者会見に登場。「日本がどれだけ親切に支援してくれたことか。その感謝の気持ちです」と述べた。

◆ 宮崎から始まって約1カ月、ファンの方々、監督、コーチ、スタッフ、この選手たちで作り上げてきた侍ジャパン、控えめに言ってチームワークも実力も今大会ナンバーワンだと思います。このチームで出来るのはあと少しで、今日が最後になるのはもったいないので、みんなで全力プレーをしてメキシコ代表を倒して明日につなげましょう。さあいこう!・・・ダルビッシュ有(準決勝メキシコ戦に臨むミーティングにて)

◆ Japan advances, but the world of baseball won tonight.(日本が勝った。しかし、今夜の試合は野球界そのものの勝利だ)・・・メキシコのギル監督

◆ 憧れるの、やめましょう。野球やってれば誰しもが聞いたことあるような人がいると思うんですけど、今日1日だけは、憧れてしまっては越えられないので。僕らは今日、超えるために、やっぱトップになるためにきたんで、今日1日だけは、彼らへの憧れは捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。・・・大谷翔平(決勝アメリカ戦に臨むミーティングにて)

◆ 国内にプロ野球リーグが存在せず全員が別の職業を持つ「二刀流」で予選を勝ち上がったチェコ選手団で唯一、メジャーリーグ出身者であったのがエリック・ソガード内野手だ。1968年、彼の母親が12歳の時、当時「プラハの春」を謳歌していたチェコスロバキアにソ連軍の戦車が侵攻し、両親と共に混乱を避けるためにアメリカ逃れる。望まぬ形で故国を去らねばならなかった母は生涯チェコの国籍を手放そうとはしなかった。

◆ 母国チェコが野球チームを編成してWBC予選に挑戦することを知ったエリックは、大リーグを引退してチェコチームに参加することを決意。しかし、大使館にチェコ人としてのパスポートを申請したその日、ロシアによるウクライナ侵攻が開始され、またも1968年の悪夢がよぎる。それでも母の想いを叶えるためチームに合流。本人は怪我を負いながらも精神的支柱としてチームを牽引し、3月11日の日本戦に臨んだ。

◆ その3月11日、チェコチームは皆、対戦する佐々木朗希投手が東日本大震災の被災者であることを知っていた。1968年を乗り越えてきた彼らは2011年を経験した日本の痛みを誰よりも理解していたのだ。かくして、日本vsチェコ戦は多くの感動的エピソードを生む名ゲームとなった。

 

 

 

葉羽 「WBC2023」について

 今回のWBCは最高でした。どの試合もしびれるような名勝負。不振だった村神様が決勝戦で放ったホームランには思わず大声を上げて目頭が熱くなりました。そして栗山監督、まさに名将と呼ぶべき采配、そして選手たちへの厚い信頼。ワールドカップもそうでしたが、このところ、日本のスポーツ界はアツいですねぇ!


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