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 #157 家族への手紙 2

by 葉羽
Backwall: 大和伸一「薄暮」
BGM"Please Don't Go" by Blue Piano Man
Site arranged by 葉羽

 

◆(母へ)電話の向こうから ひぐらしの声が聞こえました。今年こそ 帰ろうと思います。(廻谷勉 31歳)

◆お父さん、手話を覚えよ。そしたら、ぼくと もっと話ができるよ。(園田俊介 10歳)

◆(娘へ)みどころのある男だと思う。昨夜は突然で驚いただけだ。また連れておいで。(小林悟 43歳)

◆えんそくの、お父さんのぶさいくなおにぎり。たまねぎみたいにめにしみました。(高田小百合 30歳)

◆(夫へ)ガンなら告知して下さい。感謝を伝えずに死ぬ方がつらい。(白星百代 28歳)

◆(子へ)お前が、山で逝って、仕事が増えました。母さんへやさしい言葉をかけることです。(大川英一 45歳)

◆(息子へ)テレビの天気予報。全く関心のなかった栃木の空。今では気になります。元気か。(広島和夫 52歳)

◆(2か月の子へ)秋桜が咲いてたよ。青い空も風も知らないあなた。産めなくって本当にごめんね。(匿名 21歳)

◆帰ってこいよ。理解のある親を演じ続けられそうにない、母さんが弱ってきた。(杉本信幸 57歳)

 

 

 

葉羽 「家族への手紙」について

 一世を風靡した福井県丸岡町が募集し単行本化した『一筆啓上』シリーズの「日本一短い家族への手紙」からの抜粋、二回目です。初めて読んだ時は目に止まらなかった文章がグッとくるようになりました。年輪でしょうか。


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