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 #130 果決の心得

by 葉羽
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◆西洋の人も多様化社会の中にあって優先順位、つまりプライオリティを決める能力を持ったのが最大のリーダーだと言っているが、中国ではそれを『果決』と言っている。『果決』の意味については十年位前に安岡正篤さんに教えてもらったのだが、例えばリンゴが20個あって、その中から間引いて5個残し大きなリンゴを作るというのが本来の果決の持つ意味だという。つまり果決とは果物を間引きする時の決断を指すのだ。(ウシオ電機社長 牛尾治朗)

◆インスピレーションは誰でもいつでも生まれるものではない。考えに考え、あらゆることを試み、ぎりぎりのところまで自分を追い込む努力をした人間のみに与えられるものだ。(ロータリーエンジンを開発した東洋工業研究部長 山本健一)

◆部下が付いてくるかどうかは、リーダーが苦しんだ量に比例する。(同上 山本健一)

◆一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが処世上の第一要件である。(渋沢栄一)

◆堀口大学先生訳の『ジャム詩集』の序詞にこう書かれています。「神さま、あなたは私を人界に呼び出しなされた。それで私は参りました。私は苦しみ、私は愛します。」苦しみと愛が全く同格に書かれていることに驚きを持ちました。この本を求めた昭和26年、私は苦しみばかりの中にあることを悲しく思っていましたが、愛と苦しみはどちらをも持って生きる事だと知り、それに堪える力を持つことができたのです。(詩人 高田敏子)

 

 

 

葉羽 「果決の心得」について

 「果決」は元々中国の言葉で「能く見て能く行い、行うべき秋(とき)が来た時に果決せよ」に由来しています。選択をするという事は、果断に捨て去る事と表裏一体なのですね。


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