◆「雁風呂」(山口瞳)
雁が渡りの途中、木の枝をくわえて津軽の浜に落とし、帰ってくると自分の枝を拾って去るという物語である。あとには生きて帰れなかった雁の数だけ枝が残る。浜の人たちは、それを集めて風呂を焚き、不運な雁の供養をしたという。
◆(真の危険)…火の烈(はげ】しきは、民、望みてこれを畏(おそ)る。水の惰弱なる、民、狎(な)れてこれと玩(あそ)ぶ。すなわち多く死す。
◆モノに執着すると多くの場合しくじり、そこから自由でいると、不思議に結果としてついてくる。…津田禎
◆人の人の間の垣根は、『ある』と思うところに実際、できてくるのやで。…中坊公平
◆中国には「侮らず、干渉せず、平伏せず」の姿勢で臨むのがよい。…石橋湛山
◆知識は簡単に手に入る。しかし、知恵は汗の中からしか生まれてこない。
◆「木犀や思い述べるをはばからず」…川口順子
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