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(丸山芳子)久しぶりの投稿です。
【2016/12/31】 津島佑子さん 来年の「精神の〈北〉へ」活動のために助成金申請書を作成するデスクワークで、数ヶ月費やしてしまった。facebookもほとんど読まなかったし、書き込まなかった。 今後の運営の難しさに悩んだりへこんだりしながら、昨日、最後の申請先に書類一式を投函して一段落。これからは制作と具体的な活動にシフトしたい。 自分へのご褒美に、半日読書に没頭した! 津島佑子さん。 今年2月に病で亡くなったとき、柄谷行人氏が「マージナルな存在について書く作家であった。(※右の背景画像)⇒ 虐げられたものへの共感と深い愛情を持つ作家であった。」とその死を悼んだ言葉に強く魅かれて読んだ「ジャッカ・ドフニ」と先日読んだ「狩りの時代」。 それぞれアイヌ民族と隠れキリシタン、ダウン症とナチスにまつわる事柄が物語のベースとなっていた。 津島佑子のテーマの方向性が興味深いうえに、時代を軽やかに行き来する場面展開、ワープするような読書体験に胸がすく。 太宰治が父である事を隠し、ただの人として歩もうとした姿勢と作品のテーマは一貫して、この人となりを示す。 不穏な事件や紛争が相次ぐ不寛容な今の時代に、この人にもっともっと書いてほしかった。 死を心から惜しみつつ、未読の作品を続けて読んでみたい。 葉羽 そうだったのですか。音信が無いので心配しておりました。これで一安心です。
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