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by Maruyama Yoshiko / Site arranged by Habane |
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(丸山芳子)前回後半のクロアゲハ観察記の続きです。
【2022/8/14】 クロアゲハ観察記 10日の夜中に、クロアゲハは勾玉のような前蛹(ぜんよう)になった。 11日の朝までにはバルタン星人のような蛹(さなぎ)になった。 もうすでに、蝶の必需品であるストローのような口も触覚も羽の原型も用意されて、腹部側の表面にレリーフ状に現れていた。 どちらの変態も真夜中だったので、私は睡魔に勝てず、その瞬間を見守れなかったが。 【ここまでの経過写真】 サナギになる場を求めて徘徊に入る前に、このように宙を探るような行動をする。
こんなところでサナギになることにした。
身を震わせながら、体内では蝶のからだをつくっているのだろうか? 顔のあたりが体液で濡れている。
勾玉型の前蛹から1日経って、脱皮をし、サナギになった。 下に脱ぎ捨てた皮が落ちている。
サナギのなかでは、糸を張った側が前。 蝶のストロー型の口や触覚などがレリーフ状に見えている。 ともかく、ようやくここまでは無事に経過し、あと10日ぐらいかけて、サナギの内部で蝶への変身を完成させる、はずだった。。。 11日の夕刻、暑さが引いてよい風が吹いてきた。クーラーを止め、換気しようとあちこちの窓をあけた。 突然、吹き込んだ突風がサナギが側面についているファイルボックスを倒し、床に落とした!!! 哀れ、サナギは潰れて、とろみのある体液は多分ほとんど出てしまった。ほんの一瞬の出来事で、小さな命にピリオドが打たれた。 後悔と喪失感でオロオロしながら、せめてものお線香をあげた。残していった食べかけの柚子の葉に、サナギの遺骸をのせて。 黒い美しい羽を広げて飛び立つ姿を楽しみにしていたのに。。。ほんとうにごめんね、天国で蝶になって羽ばたいておくれ。
父や義父母を思うだけでなく、思いがけずクロアゲハも一緒に供養することになってしまったお盆です。 葉羽 ショックですね、これは・・。でもきっと天国で幸せになっていると思う。もちろんお父さまも義父母さまも。
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