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by Maruyama Yoshiko / Site arranged by Habane |
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(丸山芳子)身体の不調は継続中です・・。
【2020/11/28】 もうすぐ師走 もうすぐ師走だなんて、信じられないぐらいに、唖然とするほどに、去っていくのが早い2020年...。 2020という記憶しやすい数字とともに、いつも思い出すだろう。 極寒のラップランドで1月末に展覧会(精神の〈北〉へ vol.10)を終了させ、集まった参加アーティストたちやディレクターたちと喜びを分かち合ったこと。 南下したヘルシンキでは、コロナを警戒する不穏な空気はそれほどなかったが、帰途の空港で、中国人団体の物々しいマスクをたくさんみて、危機感を募らせたこと。 そしてその後の、予想だにしなかった自分自身の大きな節目のことを。
帰国後は、来年のプロジェクトのため、スコットランドの作家との相談にとりかかりつつ、地球をまるごと覆っていく疫病のすがたに息を飲んでいた。 いてもたってもいられず、大きな絵を描いた。2メートルサイズの絵は、なん年ぶり?いつもの作品サイズの10枚分ぐらいに描くのは気持ちよく、表現したいことは描いた。 伝わる表現になったのかどうかはまだ疑問符付き。でもいい。アトリエを片付けて、大作が描ける環境ができた。 これからも大きな絵を描いていこう!と思った矢先、体調に異変が起きた。
夏から膝が痛み出し、10月ごろには、就寝中に全身に発症するこわばりや強い痛みで目がさめるようになった。動かない手脚を動かすには激痛を伴う。 やっとのおもいでハンディマッサージ機で順番に痛みをほぐし、介護する際の起き上がらせのテクニックを思い出しながら、自分の体をじわじわと起きられる態勢に持っていく。 起き上がりのために、ベッドサイドに手すりを取り付け、それを支えに自力で起きられたときもあったけれど、痛む腕に力が入らない日は、どうにも動かせず、うめきながら体は冷えていく〜。 そんなとき思い出すのは、毎年観察していたアゲハの幼虫や蛹が、変態に成功せず、力尽きて死んでしまう姿だ。哀れだったね、おまえたちのあがいた末の悲しい諦めを、いま私は実感を伴って理解できるよ...。うるっ
不思議なことに、このこわばりや痛みは昼頃にはおさまり、午後は普通に仕事ができるというのが、なんとも奇妙なのだ。かかっていた町医者さんの紹介状をいただき、ようやく大学病院の予約をとるところまでこぎつけた。 もしも深刻な病だったら、「その後」をここに書くことをためらうかもしれない。でも、治る見込みがあるようなら、なんだか観察しがいのある興味深いものを実体験できるようで、心配もしつつ、興味津々でもある。 私のコンディションの激変のため、夫が手すりをつけたり、あちこち片付けたりして、だいぶ家の中を整えてくれている。 お互いに元気なまま年をとるとは限らないぞ・・・という、理解しつつも現実として考えずにいたことを突きつけられた忘れがたい体験だった。と、無事に生還してお茶をすすりながら思い返す日が来るといいなあ。 葉羽 何にせよ原因が究明できないと心配ですね。ご無事をお祈りします。
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