（丸山芳子）スコットランドのアーティストたちと交流しました。

【2019／11／15】　アルバム：2019 Scotland 「LookLook 2019」

「精神の〈北〉へ」プロジェクトに関して、私はいくつかの計画を温めている。

　ひとつは、現在フィンランドで開催している交流展の、その交流経験から深化させた表現による展覧会。

　もうひとつには、フィンランド滞在の後に飛んだ先スコットランドとの交流活動だ。

　アーティストのSu Griersonは、スコットランドに海外からアーティストを招き、地元のアート界を刺激しつつ、互いの交流をはかっている。

Suの映像作品

　彼女が主導する2005年の[Look 2005]には私も招かれ、大きな会場で、その頃取り組んでいたプロジェクト[エコとエゴのはざまで / Between ECO & EGO]をプレゼンした。その後、私が福島で開始した[精神の〈北〉へ]のvol.1に彼女を招いている。

　今年、再びSuが[LookLook 2019]を計画して、私たち夫婦がフィンランドからの移動として可能なスケジュールにみんなが日程を合わせてくれ、9月末に訪れた。[Look 2005]から14年が経っていた。

ひとりずつ、自分の活動のプレゼンテーションをする。

　前回の参加者のなかには、夫や親の看病のため参加を断念した仲間がいたけれども、合計５名が再会できた。それぞれに経験を重ね、齢も重ね、ベネチアビエンナーレで発表した仲間もいたりして、経験の密度は増し、逆に人数は減ったことによって会話は濃くなった。

私は「精神の〈北〉へ」プロジェクトと最近の作品を紹介。 (photo by Su Grierson)

　Suとは「『精神の〈北〉へ』活動で日本とスコットランドの交流をするとしたら」という、具体的な突っ込んだ話をすることができた。

　車の座席をローテーションしながら会話をし、ギャラリー、美術館、レジデンス、プリント工房などを訪ね、Suの自宅で開いたプレゼンテーションでは、地元の３名の女性作家も加わって、互いの現在の活動を紹介し合うことができた。

スコットランドのアーティストで、アートと音楽と パフォーマンスをベースにするAnna

　正味４日間の短い滞在だったが、とても刺激的で、今後の交流活動のかたちが部分的であっても具体的に描けた。

「精神の〈北〉へ」の活動には、招きたいアーティストがたくさんいる。参加したい！とアピールしてくれるアーティストもたくさん。

　だからこそ、これからも回を重ねたい。資金と会場と協力者と自分の健康が揃うなら。

　うん、一歩前に進むためにまず着手すべきなのは、会場の目星だな…。

（フィンランドやスコットランドなどとの交流企画のために、2021年以降に展示可能な、東北と関東の広めの会場を探しています。できれば使用料がかからないところが希望です。情報のある方は、ぜひおしらせいただけるとありがたいです。）

I have some seeds for my project Spirit of “North”. I visited Scotland for one seed in September after the stay in Finland. Su Grierson, Scottish artist and the leader of LookLook project has invited foreign artists to show them about the new Scottish art scenes and to create exchange among the local and invited artists. I have participated in 2005, and this time for the reunion with the members after 14 years. It was fruitful exchange. I’m thinking about the seeds how to realize as a project…

葉羽　無料で借りられる広い会場・・「漆の芸術祭」の時のように、現在使われていない「廃校」なら交渉次第でイケるかも知れませんね。

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