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by Maruyama Yoshiko / Site arranged by Habane |
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【2012/10/04】 しなやかにつよく 暗くて長い厳しい冬、周囲の大国に翻弄され続けた過酷な歴史 ー 森と湖とオーロラが美しく、穏やかな人々が住む国という印象からは想像できないほどの試練を、フィンランドの人々は乗り越えてきた。 私が出会ったフィンランド人は、潔い決断力とまっすぐな意思をそなえ、他者に優しいエレガントな人々だった。 厳しい自然に対峙しているからこそ自然を尊重し、それにとけ込むように生き、精神の充足を大切にする人々。 痛みを知るDNAが、フィンランドの国民性をそのようにしたのかもしれない。 私は彼らに、置かれた環境を受け入れて順応する、生物としてのしなやかさを感じる。 3.11後の地球で生きるすべを模索する今、人間が自然環境に対して挑んだり組み伏せたりするのではなく、しなやかに添い、未来へ負荷を残さない人類へと変わるための鍵は、フィンランドの人々の生き方に見いだせるのではないか?という気がしている。
作品「しなやかにつよく」 (※右の背景画像⇒) 展覧会《とても近くに感じるーフィンランドと日本のレジデンスより》に展示。
フィンランドと日本のマイクロレジデンスで滞在制作を行ったアーティストによる展覧会。 マイクロレジデンスの体験からどのようなインスピレーションを受け、制作活動やビジョンにどの様な影響があったかを振り返るシリーズ「世界のマイクロレジデンス体験」の第一弾。
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