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by Maruyama Yoshiko / Site arranged by Habane |
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(丸山芳子)宮崎県都城市の神々溝を17年ぶりに再訪しました。
【2019/3/27】 ー思い出の地 神々溝(かんがみぞ)ー 今から17年前、宮崎県でのグループ展に出品するため、初めて九州に飛んだ。 その際に、都城市の田舎家に住む友人を訪ね、地元発行のイラストマップの中に見つけたふしぎな文字「神々溝」。 なんの説明もなかったけれど、神話の香りがした。 マップをたよりに友人と行ってみて、針金で簡易に閉じてあるフェンスの扉からドキドキして歩み入ったそこは、私の「とっておきの場所」になった。 今回、長崎県で展覧会に参加するのをきっかけに九州に行き、また感動を味わいたく、夫にも見せたいと思い、再訪した。 フェンスの中の林を過ぎると、高さ10メートル程の岩壁にはさまれた谷の形状が現れる。両壁の上には樹木が茂り、まるで水が消失した峡谷の川底にいる印象だ。
太い倒木が上の森から転落したままの姿で苔むしている。森から実が降ったらしく、「川底」にも若木が育っている。 鹿の角が落ちていた。神様の落とし物のように見えた。 都城市のサイトによると、 ここは国有林で、安全に配慮してフェンスで囲ってあるが、フェンスの扉に鍵はなかった。つまりは「自己責任において、入れる」と解釈した。 ダイナミックな自然のちからの痕跡から、エネルギーを受けとった。 今後も決して整備しすぎずに、このままそっと残してほしい。 【2019/4/17】 個展開催 このところ、近隣に住民そろっての対応が必要な問題が生じたことから、地域の方々との相談の機会が生まれ、顔の見える付き合いが始まるきっかけになった。 3.11の直後には、これからは東京でも住民の助け合い関係が必要だな…と感じ、近所とも東北を見てきた話などしていたものの、だんだん挨拶程度になっていた。
昨今、近隣とのおつきあいが広がった結果、「板橋区の文化人親睦会」も生まれて、こんなにスペシャリストが住んでいたのかとびっくりするほどの多分野の専門家ともお知り合いに。
ご近所や地元が、住民の声が生かされ、交流の生まれる街になれば、もっと生きやすい地域になるだろう。 【2019/4/17】 支援決定 今年の「精神の〈北〉へ」活動が、ポーラ美術振興財団よりご支援いただくことになり、ようやく日本からのアーティストたちがフィンランドへ飛ぶことができる! 同じ頂き方でも、このように華々しい場で財団理事長から直接目録を手渡され握手すると、「この支援が良い活動に生かされることを託されたのだ」という気持ちになる。 昨今は助成金をいただくのはとても難しくなったので、久々のまとまったご支援は本当にうれしい!「フィンランドの東北」とも言えるラップランドで、私たちは何を感じ取り、共鳴させるだろう?この結果は、日本のどこかで報告展をしたい。 贈呈式の後、福永治選考委員長にご挨拶したら、福永さんが15年前の私の活動(夫や地元の方との共同運営で、埼玉県川口市で展開した「エコとエゴのはざまで / Between ECO & EGO」)を覚えていて下さって、この人たちなら大丈夫という認識があったことや、今回申請した活動「精神の〈北〉へ」も、アーティストの主導で、じっくりと実績を積み重ねてきていることに好感を持って下さったと伺った。 開催地域がほとんど福島県なので、多くの人には見ていただけないのが残念ながら…。 秋山画廊を運営していた今は亡き秋山田津子さんが、かつて私の苦労話に対して「見ている人は、ちゃんといるのよ」と励ましてくださった言葉を、しみじみ思い出した。 精神の〈北〉へ Spirit of "North" 葉羽 神々溝・・おっしゃるとおり、ここには神様の気配を感じます。また、ポーラ美術振興財団の支援決定、おめでとうございます!
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