(丸山芳子)来年の野外展の予定地を下見してきました。
       
【2025/11/26】 野外展の予定地
連休最終日の月曜日、来年の野外展の予定地、小金井公園に行ってみた。
最初に下見したときに比べて紅葉が進み、足元はふかふかした落ち葉だ。
作品プランでは、中心の樹の見上げる位置に、1対の足を取り付けようと思う。空に向かって広げる伸びやかな枝が、想像上の上半身になる。

樹の根元にものを置いてみて、大きさの具合をみる。インパクトとしては、大きい方が良さそうだな。
後方の樹木には、針金でドローイングをするように、ある形を描いて取り付けるつもりだ。

【2025/12/5】 中学生絵画展
昨日、今年の「佐藤太清記念 中学生絵画展」(主催:板橋区、事務局:板橋区立美術館)の審査会があった。私は他の2名のアーティストと共に、審査員を2009年から16年務めさせていただいている。
毎年この時期、全国から応募された300~400点の中学生の作品を審査し、入選した作品は2月の展覧会で紹介される。だから年1回、中学生の自由テーマの作品と応募コメントに接することになる。
なぜか今回は、アニメ的な表現がぐんと増えた。人の顔の多くが、四角くて大きなキラキラ眼をしていたり、アニメのワンシーンのような画面構成だったり。絵画とアニメ。小中学校の図画工作や美術の授業の作品も、それが渾然一体となっているのだろうか?
これをどう線引きするか、しないか。美術展でも区別なく展示されている現在、絵画展でアニメ風な作品を選ばないことにするならば、その見解を示すことが必要になるだろうな。
ときには、熟練したプロの作品と見紛うほど、小気味良いセンスを感じさせる作品に出会うこともある。これが本当に中学生の本人の感性によるものならば、大いに評価して、これからも自信を持って表現して行ってほしい!と思う。
しかし一方では、本当に本人のオリジナル?プロが撮った写真を、そのまま絵にしてない?大人の助言とか加筆をもらってない?という疑いの眼を向けざるを得ないほど優れていることもある。

疑うことの後ろめたさとジレンマ。自分が審査される立場だったら…と考える。私自身、「小学生の絵にしては大人びている。」と言われて、最上の評価から外された経験が重なるからだ。
小学生だってAIを使いこなす現代。評価することがいよいよ難しくなっている。 時代的な状況が中学生の絵にも映り込んではいるものの、精魂込めて取り組んだ跡が感じられる多くの作品に触れるひとときは、毎年の楽しみだ。
審査に集中していて、惹かれた作品の写真を撮ることを忘れてしまったのが残念!2月の展覧会で、再びそれらの絵と向き合いに行こうかな。
       
葉羽 絵画もそうですが、作文でも「親の手が入っているかな?」と思うことがあります。これからはAIも心配しなくてはならないんですね。いい時代になったのか、そうでないのか・・。
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