（丸山芳子）「作品集」の新しい制作チームについて。

【2025／3／7】　「作品集制作チーム」

　冬に逆戻りして東京でも雪が降った月曜日、私の作品集の印刷・製本をしてくださる会社にて、デザイナーさんや印刷技術の担当者さんらとの色校正の打合せをした。

　これまでpdfデータで見ていた作品集の全ページが、簡易印刷されてドサッとテーブルに置かれ、私を待っていた。厚さ2センチを超える紙の物体として対面するのは初めて。いよいよ形になるんだな・・ワクワク感がこみ上げる。

　作品集は、2022年から構成のイメージを考え始めて、息の長い作業が始まっていたが、最初に依頼したデザイナーが、私がすべてのデータを渡した後になって、忙しいことを理由に辞退するという中断を経験した。

　困り果てた私に、おなじみの美術館学芸員の方が紹介してくださったのが今の制作チームだ。

　ブックデザイナーと印刷調整担当と全体の進行統括の各人が、それぞれの仕事に専念しつつ協力し合っている様子は、私とデザイナーだけという進行具合の不安な前任者の状況と違って、安心して任せられる。

　私のプロジェクトにもぜひ取り入れたい分業＆協力のかたちだなあ・・などと、別な方面にも考え及びながら、色校正ミーティングに取り組んだ。

　作品ページをめくりながら「これ、かっこいいなあ・・」とか、制作年を見て「この時、私は６歳だった」とか「生まれてなかった」とか言う制作チームたち。

　そうか、私がこんな活動をしていたとき、お子ちゃまだった人たちが、今や、良い仕事人だね！

　その日はひな祭り。自宅近くの神社には雛人形が飾られていた。

葉羽　悲しみで終わらないところが素敵です。