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その89

昭和青春カレーの甘い思い出

 今年の花粉は過粉で厳しスギ花粉だが、桜の花粉は花粉症の原因にはならないのか。

 例えそうであったとしても桜を悪者にはできないので、詳しい調査をしてはいけない。

 仮に調査して都合の悪いデータが出たら「書き換え」「改ざん」する必要がある。

 花粉症の原因は「さくらだもん」と安易につぶやけば、桜田門のヒトに尋問されるかもしれないが、刑事訴追の恐れがあるのでお答えできませんとイイワケしよう。

 時々、出没する上野公園はサクラとパンダで人が満開だ。

 パンダのシャンシャンを見るためには時間指定の整理券をもらわなければならない。

 そのための列が公園の広場を埋め尽くしている。

 文字どおり「人寄せパンダ」だが、元祖「人寄せ」は桜の花だ。

 花見桜に集まるヒトはサクラではないが、人はヒトを呼ぶ。

「世の中に絶えて桜のなかりせば、この世の春はのどけからまし」だが「からまし」ってカレーの大辛のことではない。

 子供の頃、カレーといえばハウスバーモンドカレーで、とろーり溶けてるリンゴとハチミツだが、子供心になぜ甘いハチミツをカレーに入れるのか疑問だった。

 グリコワンタッチカレーも有名だったが、隠し味にチョコレートでも入っていたのか。

「3分間待つのだぞ」はボンカレーで「ハヤシもあるでよ」はオリエンタルカレーだ。

 ロンドンはインド人が多く住んでおりインド料理店が多くある。

 近所にテイクアウトできるカレー屋があり、よく買いに行った。

 よっぽど貧乏人に見えたのか行くと、必ずカレーを大盛にしてくれ、ナンもサービスしてくれた。

 その店は、ラジカセからインド音楽が大音量でいつも流れていて、カレーの匂いと相まって独特な雰囲気で、長居すると頭痛がする。

 女店主は、サリーを着ていて魔女のような顔をしていたが、魔法使いサリーではない。

 日本ではカレーにハチミツを入れると言ったら「インド人もビックリ」か。

 最近、久しぶりにカレーにソースをかけたら娘にビックリされたが、ダボダボ、ソースをかけて食べるカレーは昭和の味だ。

 白いごはんにソースをかけてもイケるが最近はやってない。

 毎回、塩分取り過ぎに注意と検診データに書かれる。

 改ざんはできないので妻に文書公開はしないで廃棄処分する。

「♪私の、私のカレーは左きき」って左手でカレーを食べれば、インド人はきっとビックリする。

「♪カレーの車にのって、真夏の夜を走り続けた」ってカレーの移動販売車に乗った訳ではないが、ナンを頼んだらナンパされちゃった、ナンちゃって。

 カレーの話ばかりで恐縮だが、華麗なる変身ができない私は加齢なる変身で、頭は薄くなり腹も出てメタボ街道まっしぐらだったが、4月からはインスタ映えを意識しシャイプアップにがんばる。

 インスタ映えは見栄えだが、岸波通信もビジュアル、エッセイで見栄えを意識している。

 遠く昔の話だが、幼稚園だってミバエ幼稚園だった。

 上記の「私の彼は左きき」は麻丘めぐみだが「芽ばえ」という曲もあったな。

「♪もしも、あの日、逢わなければ、わたし、どんな女の子になっていたでしょう」なんて、仮定の話にはお答えできませんから。

 カレーの素には賞味期限があるが、モトカレーやモトカノにも賞味期限があるのか。

 甘くて辛い青春の味だが、誰にも言えない青春の隠し味がある。

 (2018.4.1)アンブレラあつし

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