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その52

出没、妄想天国

 最近上野に出没していないので、過日がんばって上京し水撒きをしてきた。

「アド街見た」と言ってくれた方には特に丁寧に対応して疲れた。

 アド街上野特集ではテレビ番組出演者の山田五郎氏や荒俣氏などから好評だったので、ここは積極的に上京して売名活動にがんばる所だが、今ひとつ前のような意欲が出ない。

 自宅から福島駅西口新幹線乗り場まで徒歩約10分、また新幹線上野駅の地下深いとこから公園まで約10分の道のりが、やたら遠く感じるようになってしまった。

 原因は老化に伴う体力の低下か。て~か、鬱病のせいか。

 アドレナリン不足だがアドレナリンはアナドレナイ。

 肉体も精神もバランスが大事だが体操の床運動にダイジ、バランスという技はない。

 それは「Y字バランス」とつっこんでほしいところだが、一人でボケとツッコミを演じている。

 一人芝居だが人生は一人芝居で最後は「独りオシマイ」か。

 老人ホームの余興で漫才をやったらボケばかりで漫才にならないのか。

 漫談なら一人でいいが話が単調だとタンチョウ、マンダムになってしまう。「ウーン、マンダム」が懐かしい。

 夏に、もとの職場仲間の先生方と懇親会があったが心の病で休職している私より若い知人が二人もいた。

 心のヤマイは心のヤバイで「万事休止で万事休職」になり最悪、万事急死にもつながる。

 昔「健全な肉体には健全な精神が宿る」という体力向上の標語があったが「健全な精神には健全な肉体が宿る」も正しい。

 何が「健全」かという定義は難しいが、ケンゼンは建前とも変換し「たてまえ」ともとも読める。

 世の中は「ホンネ」と「タテマエ」で裏と表、平家と源氏だが、昔は家を新築すると、たてまえ式を盛大にやった。

(この辺の文章の展開は、かな変だが、もとより不健全な精神なのでやむなしブドウ)

 タテマエ式(棟上げ式)では、餅やお菓子、小銭などおひねりにして屋根の上からバラ撒かれ近所の子供など群がったが最近はあまり見ない。

 子供より高齢者が童心に返りハッスルして拾いまくる。

 敬老会は童心にケエロウ会なのか。

 小さな子供が入る隙はないし踏みつぶされそうで危険だ。

 タテマエは幼い子優先だがホンネは早い者勝ちだ。

 世の中は早い者勝ち組で先手必勝、もたもたしていると時代に乗り遅れるが、上野では時代遅れの昭和スタイルで水撒きをしている。

 春のゴールデンウイークは昔からあったが、秋のシルバーウイークがいつのまにかできていた。

 最近、飛び石連休という言葉をきかないが、休みが便宜的に移動し埋め立てられて三連休になっている。

 飛び石を踏み外してケガをしないようにするアリガタイ配慮か。

「ケンケン、パー」の懐かしい飛び石のCМがあるが、ヒノノ二トンはトントンビョウシで売れているのか。

「とんとん、とんとん、ルイのビトン」というCМはない。

「♪大波、小波」「♪郵便屋さん、お入り」大縄とびの掛け声だが、タイミングが合わないといつまでも入れない。

 多少の躊躇は許されるが、いつまでも躊躇しているとやがて同情から軽蔑、怒りに3段階で変わるギアチェンジだ。

 大波の入り方は2通りあるが縄を追うようにして入る事が苦手だった。両方できないと八の字に移動しながら連続してできなくて「じゃらご」(みそっかす)になってしまう。

 ジャラゴになると生活保護のように何かにつけ免除されるが一人前に扱われない。

 隠れて特訓するが一人では難しい。縄の端を立木に縛り誰かに回してもらうが人選が難しい。人を選ばないと言いふらされて秘密練習がばれてしまう。

 人生は人選で人選を誤ると人生苦労するが、人は変わりやすいので人生も人選も難しい。

「♪大波、小波」だが冗談でも「♪大波、津波」などと言ってはヒンシュクか。

「災害は忘れた頃にやってくる」ので幼いうちに体で覚えさせるには、いい方法だと思うのだがおそらく却下。

 チナミにツナミは英語でもツナミで、ちあきはナオミだ。

 秋の夜長に妄想が風にふかれて出没する。

 (2016.9.23)アンブレラあつし

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