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その37

地球防衛隊出動します。

 自分自身の事は外から客観的に見る事は難しい。他の人をとおして自分を知る事ができる。特に利害関係のない他人の目は大事だ。

 上野で水まき活動をして今年で約4年目になるが、つい最近見たブログに「上野には寒いのに水撒きおじさんが出動している」という内容のブログがあった。

 夏場であれば打ち水で水撒きにも意味があるが冬の水撒きはやはり変なのか。

 晴れなのに傘を持ち歩いているのも変なので変に麻痺している。

 変の二乗の事情で自浄作用も働かないが冬場は乾燥するので地球のお肌の乾燥防止にはなるが誰も感心はしないと思う。

 上野で夏場に水撒きをしていたら通行人に「焼石に水だ」と言われた。この言葉には瞬間、不快に感じたが真実だ。

 過日行った焼肉屋で石焼ビビンバを頼んだらお茶でなく水が出された。「石焼に水」だったがビールも頼んだ。

 ビビンバにはビンビールだ。ギンギンに冷えたビンビールにはメーカー名がある小さめのコップがよく似合う。

 場末の食堂でラーメンを注文しメンマとチャーシュウを肴に片隅で一人飲むのが最高の酒の飲み方だが最近はそんな昭和の食堂もない。

 孤独のグルメは一人食の話だが一人酒もいい。

 ♪一人酒、手酌酒だが演歌を聞かないでスマホを持ちながらなので、やはり平成だ。

 今年は暖冬で落葉が遅く今でも上野では時々枯葉が舞っている。

「♪落ち葉の舞い散る停車場」は「故郷の訛り懐かし停車場」だが上野駅も上野東京ラインの開通で東京化し東北訛りのたまり場にはならない。

 東北本線がいつのまにか宇都宮ラインになっているが何でもラインでつながるのでしかたないか。

 普通列車だと上野からは宇都宮、黒磯、郡山で乗り換えないと福島には着かない。

 高齢になると乗り換えもしんどい。

 階段の昇り降りでエスカレーターを使うと座れない事もあるので、座るためには急いで階段を駆け上がるが心臓バクバクになる。

 一昨年までは、青春18切符で運賃を節約したこともあったが今は無理。

 もう♪青春時代の真ん中ではなく中年時代の真ん中からさらに老年時代に移行しつつある。

 移動性高齢化だが還暦あたりで停滞してほしい。

 2016年、平成28年になったが、仕事を辞めてから20・・年、平成・・年がすぐに頭に浮かばない。

 確かめてからでないと自信をもって記入できない事がしばしばある。

 聞くのも恥ずかしいので常に手帳を持ち時々そっと開いて確認する。

 昭和の時代は時間がアナログに過ぎたが平成になったらデジタルに経過するので時の流れが今一つ量的に実感として感じない。

 昭和29年に「この世」に生まれた。世界は「この世とあの世」しかないので、生前は「あの世」にいたのか。

 あの世の記憶はないが、最近はこの世の記憶も時々怪しくなる。昨日食べたものを忘れる。

 昨晩は確かカレーライスだったが変換ミスすると加齢ライスになるので要注意だ。食欲がなくなる。

 生きる事は加齢だが華麗ナイスに生きたい。

 「ナイスミドル」という言葉があるが訛るとライスミドルになりライス中盛の事になるが健康には腹八分目が大事だ。

 肥満は大敵だが久しぶりにあった友人がふくよか過ぎてヒーマンショックを受ける事がある。

 過日、銀座で大学時代の同級生の個展があり、ひさしぶりに多くの同級生に会った。

 親しかった女友達から上野の水撒き活動は評価されたが道具、風貌がいかにもダサいと厳しい指摘を受けた。

 パンダ柄のビニール傘を黒い高価な傘にして服装もファッションセンスがあるものにした方が、より効果的との助言をもらった。

 昭和枯れすすき風のウケ狙いは逆効果らしい。友人の厳しいご指摘はありがたい。

 高齢化してくると年上の人も物理的に減少するので指導される機会も減り、独りよがりになりやすい。持つべきものは友だ。

 愛人は金で買えるが友人は金で買えない。愛人は二号だが鉄人は28号だ。

 サンダーバードは1号から6号まであるらしいが、ていねいに「サンダーバード2号さん」と言ってはいけない。

 真の友人を探すにはユウジン探査衛星が有効か。

 サンダーバードは人類愛の話ではなくむしろ家族愛の話で国際救助隊が家族経営なので面白い。

 今年も地球温暖化防衛隊の隊長は体調やや不良だが上野に出動する覚悟だ。

 今までは、なりゆきで生きてきたが今後はなりきりで行く。なりきりかまわずだ。

 指令がなくても暇なので出動だが忘れ物をしないようにする。

 過日も血圧の薬を忘れた。テンションが下がる。アテンション、プリーズだが防衛隊に客室乗務員はいない。

 上野で会ったおばさんは紀比呂子似の素敵な方だったが動機不純は動悸不順で不整脈につがるので要注意。

 お互い健康第一だが第一生命と言い換えるのは安易か。

 今年も相変わらずくだらないが周りの人を少しでも楽しませて生きたい。

 笑顔は元気の元だ。時々ハジの素にもなるが今さら失うものもない。

 絵や字、ハジをかきながら死ぬまで生きる。

 (2016.1.2)アンブレラあつし

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