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その248

♪勝った、負けたと騒ぐじゃないぜ

 前号の北京ダックの店は、かつては西郷会館や上野百貨店、聚楽台とかあった場所で、古い建物が取り壊され新しくなったビルの一階にある。

 新しいビルは「3150会館」というらしいが、「3150」は「サイゴー」のダジャレなので「4649」(ヨロシク)です。

「3150会館」だが、上野には似合わないオシャレなカフェやバー、レストランがテナントに入り、昔の上野のイメージを一新してしまった。

 上野駅不忍池口を出ても、今は、昔の風景をシノベズの上野だが、高台の西郷隆盛像は相変わらずだ。飼い犬ツンと共に、南方の故郷鹿児島の方を見て立っている。

 上野公園にある科学博物館の近くには野口英世像もある。福島出身の野口英世像は、故郷猪苗代ではなく西の方を見て立っているが、はるかアメリカや、さらにアフリカの方を見ているのか。

 千円札の野口英世も北里柴三郎に変るが、子供の頃に使った百円札の板垣退助や五百円札の岩倉具視が懐かしい。

 2000年に発行された二千円札だが最近全く見ない。今でもあるのか。

 あれって自動販売機なんかで使えたのか、と今さら心配するが、二千円札を偽造すると「ニセ円札」だな。

 一万円札は福澤諭吉から渋沢栄一に変るが、紙幣の肖像になる偉人って、明治時代の人が圧倒的に多い。

「♪チョコレートは明治」だが、紙幣の肖像も「明治」で、明治の人は「イメージ」がいいのか。

 この次の新しい紙幣の更新は、いつになるか分からないが、それまで生きていれば、また「新札」を拝める。

「菩薩」を拝む宗教は昔からあるが、現代は「お札」を拝む宗教に洗脳されている人が多い。

 ツーカ、私もその一人だが、「通貨」にこだわるのは人生の「ツーカ儀礼」で、生きるためには必用なことだ。

 昔、ロンドン日本人学校の理事だったエリート銀行員に「命の次に大事なのは、お金です」と言われたが、あれは文字通り「金言」で、先立つものは、ヤッパ「金」か。

「通貨」は貨幣や紙幣のことだが、キャッシュレスの進行で、ますます出番が無くなる。

 今は給与は口座振り込みがあたり前だが、以前は「現金支給」が普通だった。

 事務職員が現金を事務室で袋入れをするのだが、ボーナスの時期になると金額も多く、見るからに分厚い給与袋を見ると、その封筒を貰える人を羨ましく思ったものだ。

「年功序列」の時代はホドホドに仕事をしていれば、右上がりで月給が増えていく。

 仕事をしないで給料を貰う人を「月給泥棒」なんて揶揄する言葉もあったが、私も「月給泥棒」だったのか。

「年功序列」の昭和は遠くなり、今は「競争原理」と「成果主義」の時代だが、ダメなやつがいるからデキルやつが際立つ。

 みんなデキルひとになったら、人事が難しくなり給料の差別化もしにくい。

 みんな美人だったら、ミスコンも出来ないし、整形美容や化粧品の業界も困る。「負け組」がいるから「勝ち組」になれる。

「♪勝った、負けたと騒ぐじゃないぜ、あとの態度が大事だよ」は水前寺清子の歌だが、東京都知事選は「勝った、負けた」というより、立候補して「騒ぐ事」ことに意義を感じる人が多く乱立戦だった。

 今後の選挙も乱立する人が増えれば「乱立戦肥大」だが、「前立腺肥大」で経過観察の古希マヂカのボクです。

 (2024.7.6)アンブレラあつし

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