|<<INDEX | <PREV  NEXT>|
 
 

その131

本当のオリンピック、あどけない話

 新年が明けてシマッタ。なんて後悔してはいけない。

 今年は新年明けましてオメデタイ、オリンピックイヤーだが、「オリンピック、いやー」とか「オリンピック、いいや」なんてツブヤイたら非国民か。

 智恵子の「本当の空」は、安達太良山の上の青い空であるように、私の「本当のオリンピック」は前回、昭和の東京大会だ。

 つまり、その、マラソンの円谷幸吉とか、女子バレーの東洋の魔女とか、重量挙げの三宅選手とかのイメージが頭から離れない。

 音楽では古関裕而のオリンピックマーチや三波春夫の五輪音頭だが、今年のオリンピックで話題になるのは五輪温度だな。

 とりあえずマラソン、競歩は北海道開催になったが、札幌も暑いので、冷えたサッポロビールでも飲みながら沿道で応援するのか。

 マラソン選手の給水所にビールは置けないが、北海道産牛乳や、夕張メロンジュースなど置いて地元宣伝をしてもいいと思う。

 地元、福島でも野球とソフトボールが行われるのだが、チケットの買い方がよくわからない。

 窓口で「大人一枚、子ども二枚」と言って、当日買えないのか。

 つーか、最近のチケット販売のシステムが理解できない。

 ネット予約販売が多くなり、窓口販売も多くの場所で自動化して、直接、人による窓口対面販売が少なくなっている。

 高校生の頃、成人映画専門の映画館に行った事がある。

 窓口で券を買うのだが、窓口の中の係員によく観察されないように、まず、制服を脱いでボタンが見えないようたたんで持つ。

 券を買う時は、顔を合わせないように、窓口の正面には立たないで脇の方から手だけを出して金を払い、さっと受け取り入場する。

 映画館によっては、さらにモギリの係員がホール前にいたりするのだが、人の流れを見て混雑の列の中に意図的にわって入り、観察する時間を与えない。入ってしまえば、こっちのものだ。

 ベルリンの壁を乗り越えたような、北から南に脱北したような達成感だが、関所をスルリするスリル感だ。

 なんて回想してみたが、実はみんなお見通しで、映画館側もオリコミずみだったのかもしれない。

 私の知人は、窓口のオバチャンに「あんだ、どごの高校だい」とマトモに聞かれ「福大です」とウソをついたらしいが、オバチャンの目が笑っていたという。

 何事も「大目に見る」余裕が必要だが、年齢も「多めに」見てもらった昭和のよき時代だな。

「♪三年目の浮気ぐらい、大目にみろよ」「♪両手をついて謝ったて、許してあげない」なんて歌があって、「両手をついて謝まる」は土下座することだが、ビートルズの歌に「♪カム、ドゲザー」なんていう歌は、ありませんから。

「本当の空」は智恵子抄の「あどけない話」だ。

 私の頭は「あと毛ない話」で、髪は少なめだが、万事、大目にみてほしいボクです。

 (2020.1.11)アンブレラあつし

PAGE TOP


 

 Copyright(C) Atsushi&Habane. All Rights Reserved.
MP3「おまぬけサンタ」 by TAM Music Factory