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その116

令和の風に吹かれて

 前号の写真は、百円札で肖像画は板垣退助だった。五百円札なんかも昔あって肖像画は岩倉具視か。

 幼い頃は百円札も使った思い出があるし、大人になってからも五百円札は使っていたな。

 やがて千円札も硬貨になるのかもしれないが、硬貨になればお金として高価でもなくなるのか。

 ツーカ、コーカ、フコーカ、キャッシュレスになれば硬貨の効果もない。紙幣もなくなれば札束もない。

「サツタバって新しいスタバの姉妹店ですか」なんて、令和新人類に聞かれてしまう。

 英国はエリザベス女王が紙幣の肖像画に使われている。

 現存するので日本で言えば、今の天皇がお札になっているようなものだ。

 女王が替われば日本の元号のように紙幣の肖像も変わるのかどうかは分からない。

 しかしそれにしても現存する方が紙幣に使われるってすごい事だ。

 故人になって時間がたてば歴史的評価も定まり紙幣にふさわしい方を選べるが、生身の人間は何があるか分からない。

 チャールズ皇太子が国王になれば何かと不安で、もし彼が紙幣の肖像になってから、スキャンダルが出れば国の信用失墜にもつながる。

 芸能人は番組自主で済むが紙幣の自粛は不可能だ。

 肖像画の部分だけシールを貼って取り替えるのも面白いが、よけいに不謹慎か。

 結局、チャールズ皇太子は国王にはなれない、国王にはしないという噂は以前より英国にはある。

 その場合は長男のウイリアムが国王だ。

 最近、ウイリアムが母親のダイアナに顔立ちが似てきた。

 ダイアナは国民的人気はあったが、英国王室にとっては好ましい存在ではない。

 次男のハリーは米国出身で黒人とのハーフの女優を嫁さんにした。

 英国人は民主主義と人権国家の先進国なので、やせ我慢して声には出さないが(出せないが)「なんで黒人と・・・」と思う人は沢山いるに違いない。

 ロイヤル家もいろいろと大変だが、ごたごたの解決にポーカーゲームの「ロイヤルストレートフラッシュ」のような切り札はない。

 トランプ大統領の無表情な顔は、トランプのポーカーフェイスだな。

 大相撲観戦のようすがドアップされたが、終始つまらなそうな顔をしていた。

 ゲームはルールが理解できないと楽しめない。

 子どもの頃のトランプゲームで「神経衰弱」や「大貧民」「うすのろマヌケ」や「ババ抜き」なんかあったが、今思うと「差別用語」すれすれだ。

 ツーカ、子どもは、幼いときから逞しく育てなければならない。

 勝者と敗者は昔からあって、その体験が人を強くする。

「♪、勝った負けたと騒ぐじゃないぜ」は水前寺清子でチーターだが、軟弱な男に「チーターをチーイッタ、見習え」と言いたい。

「♪、幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだね」って万歩計の宣伝に使えそうだが、高齢者が歩いて行って帰ってこないと老人徘徊になるので注意だ。

 最近、日本の天皇家も色々あるが、戦後「人間天皇」になったので文字通り人間らしく、いろいろスキャンダルもあって当然だ。

 生身の人間なので「打ち身」「打撲」には湿布だが、天皇家御用達の湿布クスリを御シップと言ってはいけない。

 また、天皇家内の確執をバトルロイヤルとも言いませんから。

 (2019.6.8)アンブレラあつし

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