地面に水を振り撒いて絵や文字をかいているが、私なりの「お約束」がある。
まずは逆さにかく。
理由は対面で見やすいから、また普段見る事がない線の動きを視覚体験できるからである。
逆さまにかく事で、かき順も反転する。
動物はしっぽから始まり頭で終わる。
文字は始筆と終筆が逆になる。
また一筆がきが原則である。
これは水を撒いてかくため地面に落ちる水の線を原則的に中断できないからである。
またスポンジにつける水は一回だけにしている。
一回の水の量で形が完結させる。
「串揚げ」風にいえば「ソース二度つけ禁止」である。
紙の上に筆で描くのであれば、こんな妙な「お約束」は必要ないが「お約束」があるおかげで斬新な線と形ができる。
これは俳句や短歌の「お約束」に似たものがる。
限られた条件の中での表現法だ。不自由がいいのである。
人生自由過ぎたら「迷う」事が多くなる。
「迷う」事はひとつの不幸でもある。
そういえば「不惑」の時から20年も過ぎたが、いまだに上野公園をさ迷う私だ。
「かさで、さかさに いかさまし」(傘で逆さに、いかさまし)三等か・・・
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(2015.6.11)アンブレラあつし |