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Profile 公園の男 

by 葉羽

 アンブレラあつし君は私の同級生です。同じ同級生、大和伸一の渾身の写真集“忘れない”で献辞を書いていた“あの人”ということで覚えている方もいらっしゃるでしょう。(※その時のハンドルネームは「アンブレラ酒井」でした。)

 ※大和伸一WEB写真展“忘れない”~揺れたあの日からの記憶~  http://www.geocities.jp/ncstc806/D/26/prologue.htm

 月に数回上京し、上野公園で地面に水を撒きながら絵や字を描いているのを読売新聞ほか数社に採りあげられ、評判になっている人物です。

 彼はもともと学校の美術教諭でしたが、数年前に英国で生活する機会を得、きっとその時に心に期することがあったのでしょう。帰国して間もなく早期退職をしてアートに傾注する人生を始めました。(何とうらやましい)

 人相風体は決して怪しくはない(笑)のですが、公園で携帯用水桶を担ぎ傘の先に風呂掃除用のスポンジを付けた姿は十分に怪しい(大笑)ので、子供を連れたお母さんは子供の手を引くのだそう。(うん、もっともだ)

 でも子供が「早くパンダがみたいよ」とぐずると、このおじさん、水で地面にスラスラとパンダの絵を描いて『もうすぐ見られるよ』とつぶやく。まあ、これで大抵の人たちの心をトリコにしてしまうのです。

 大事なことなので重ねて言いますが、もともと“人相風体は決して怪しくはない”ので、誤解さえ解ければみんなが寄ってくる。近づけば彼の柔和な性格がそこはかとなくオーラとなって周囲を包み込み、そこにいる誰もが優しい気持ちになれる・・という次第。

 彼の父親は僕らの中学校の体育の先生でしたけれども、体育の先生にしては珍しく(?)気配りの人であったことは同級生の誰もが知るところ。

 きっと、そういう優しく世話好きな性格を彼は受け継いだのでしょう。先年の学年全体の同窓会でも、面倒な幹事役を喜んで買って出てましたっけ・・。

 そんなアンブレラあつし君が岸波通信の新しい仲間に加わってくれるというので、とても嬉しく思っています。

 来てくれてありがとう。僕たちの世界へようこそ♪

 (2014.6.3)葉羽

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