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「芸術の秋」だ。
芸術は英語でアートだが、最近、何でも「アート」で「アートにアキアキ」する事がある。「○○アート」と言うが、アートって接尾語なのか。
アートを接頭語に使うと「アートネイチャー」や「アート引越センター」で、世間は「アート」であふれているが、やみくもにアートを乱用すると、日本語が乱れ正しい日本語を話そうと思っても「アトの祭」だな。
過日、東京都美術館で「大英博物館・日本美術コレクション・百花繚乱」という、おどろおどろしいネーミングの展覧会を見てきた。
以前から「美術展」も、ショービジネス化して、タイトル・宣伝がスゴイ。
展示絵画の鑑賞後は、記念グッズの販売コーナーがあり、さらにヒト儲けしようとする商魂たくましい業界になっている。
都美術館の大きな展覧会は、招待券で入場している事が多い。
自腹で入場券を買ってないこともあり、いつもは、さっと見て回るのだが、今回は時間をかけて鑑賞した。
日本美術のコレクションだが、こんなにもよく収集したなと感動する。
江戸時代の作品が多いのだが、江戸から明治になって価値観が変り、収集家は買いやすくなったのだろう。
「舶来上等」という言葉があるが、幕末から明治になって日本の伝統的なものが軽んじられた時代があった。
今、これらの作品を買い戻そうとしたら、莫大な金額だ。
展示作品の保存状態もよく作品の質がいい。これも大英博物館で長く保管されていたからか。
日本国内にあったら、昭和の戦争等、社会の混乱で消失していたかもしれない。
英国は日本と戦争もしたが、やっぱエーク二なのか。
日本に「初里帰り」の作品も多く、あらためて日本美術のヨサを感じた。
収集家の目利きのよさにも感心する。やっぱ、「ブリテッシュ・ミュージアム」だな。
なんて、自分も頭が「舶来上等」になっているな。
「収集家、目利き」だが、書画、陶器、刀剣などの骨董品の「お宝」を鑑定する番組に「鑑定士」が出てくる。
「本人推定価格」が数字で先に出され、「鑑定士」の判断で「値段」が出される。
その価格のギャップが大きいほど、会場ウケする。所有者の「喜怒哀楽」も面白い。
「お宝買い取り」ブームで新聞にもチラシがよくはいっているが、「鑑定士」って国家資格としてあるのは「不動産鑑定士」だけで、あとは、それぞれの任意団体の中での資格らしい。
「鑑定士」は「真贋確かめる」仕事だが、絶対ではない。
「信じる者は救われる」で、鑑定士が何て言おうと、「これは本物」と思えば本人は幸せだ。
あえて他人に鑑定・評価してもらって不幸になっている必要はない。
陶器で、茶道で使う「茶碗」だが、妙に高価なものがある。
「○○時代の○○焼で、作者は名人○○」と鑑定士が注釈し鑑定するが、茶道という所作の「精神文化」の観点からすると、茶碗に値をつけるのも何かヘンだ。
茶碗は陶器だが、購入者は陶器だけに投機目的になるのか。
「夏過ぎて 秋の夜長に 思い出す あの人の事 あの時の事」
「秋晴れは 日本の宝 日本晴れ」
(2026.9.19) アンブレラあつし |