昨年の東京オリンピックでは10代の選手の活躍に目覚ましいものがありましたが、姓名の名が読めない選手がほとんどでした。いわゆるキラキラネームですね。
それを見ながらカミさんとしょっちゅう「ふり仮名がないと絶対に読めないな」と。
森井姫明麗?
ちなみに私の3人の孫は皆、そうとしか読めない名前です。
最近は時代背景が幕末の頃の小説も読んでいますが(雑感 256)、ふり仮名がないと読めない名前が実に多いですね。
最近読んだ吉村昭の「桜田門外ノ変」から引用してみますと(事変は1860年)、藩主・徳川斉脩(なりのぶ)、北郡奉行・野村彝之介(つねのすけ)、藩主・徳川慶篤(よしあつ)、高松藩主・松平頼胤(よりたね)・・
松平頼胤
守山藩主・松平頼誠(よりのぶ)、宇和島藩主・伊達宗城(むねなり)、目付・鵜殿長鋭(ながとし)、会津藩主・松平容保(たかもり)、桑名藩主・松平定猷(さだみち)、水戸藩家老・安島帯刀(たてわき)・・・・
大老・井伊直弼(なおすけ)、藩主・徳川斉昭(なりあき)は読めましたが、それは高校の日本史で習っていたからですね。
井伊直弼
「弼」という漢字は井伊直弼以外で見たことはありませんし、「斉」という漢字に「なり」という読み方はありません。
また「慶」に「よし」、「誠」に「のぶ」、「鋭」に「とし」という読み方はありません。「彝」とか「猷」とかは見た記憶のない漢字です。
昔の人(幕末の頃の人)は現代人に比べて漢字への造詣が深かったのでしょうか。でも昔の人は英単語を習う必要はなかったからかと、妙に納得したりしました。
安島帯刀
ちなみにWordで「むねなり→宗城」「たてわき→帯刀」と変換されました。宗城は名で、帯刀は主に姓で使われているのですね。
ツーさん【2022.11.14掲載】
葉羽 ちなみにウチの孫たちは、久響(ひびき)、奏智(かなと)、織歌(おりか)、花凛(かりん)で、男の子の方はまず読めない。お父ちゃんの「智久」から無理やり一字とってくっ付けたんだな(笑)