多くの方は気付いていないと思いますが、私の苗字「つじ」はいつの頃からか、Wordで変換すると一点しんにょう(以下「一点」)ではなく二点しんにょう(以下「二点」)(辻)で表されるようになりました。
手許にある戸籍を見ると一点です。
一点しんにょうと二点しんにょう
では何故二点で表記されるようになったのでしょう。
調べますと、2000年の国語審議会で常用漢字以外には二点が採用され、2004年改訂のJISは「つじ」を二点に変更したとのことです。
ただし、姓名の姓については一点も二点も使えるが、名については二点のみです。
ですので常用外漢字2つを組み合わせた「邂逅」は二点が2つです。
「邂逅」
では学校の漢字試験に一点で書いたら間違いかというと、常用外ですから試験には出ないのですね。漢字検定とかでは出るのでしょうが。
常用漢字とそれ以外で部首が異なる場合があるのかと調べてみますと、精査したわけではありませんが「食へん」がありました。「飴」や「餌」は常用外で、「飯」とは同じ食へんでも形が異なります。
飴
でもその違いは一瞥しただけで分かりますし、飴も餌も日常的に使う言葉ですので、もう見慣れていますね。一方しんにょうの一点二点はよく見ないと分かりません。
さらには常用漢字とそれ以外を分けて使っているのは新聞社の方とかに限定されていて、多くの方は日常それを意識しているとは思えません。
自分の苗字が正しく表記されないのは腑に落ちません。
苗字が漢字で書けない(笑)
かつて国語審議会は「ら抜き言葉は合理的な欠落」と申していましたが(雑感 30)、しんにょうの一点二点の混在は不要なすみ分けに思えてなりません。
ツーさん【2021.8.9掲載】
葉羽 いやぁ、辻希美のブログ画像を見つけた時は笑った。単に「辻」画像を検索していただけなんだけど(笑)