先月29日日曜日、そろそろ桜吹雪が舞う頃でしたが、ここ東京練馬は朝方の雨がいつしか雪になり、なごり雪というよりは新型コロナ対策の週末外出自粛要請日和、そしてこれも神の思し召しかと。
自宅から徒歩2分の外出なら許されるだろうと、降りしきる雪の中に佇む近所の桜並木を写真に1枚。ちょっとした取材でした。
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筆者宅近所の桜並木(3/29)
(筆者撮影) |
記憶に残る最も遅い雪は、単身で長野県上田市に赴任していた10年前、平成22年4月16日金曜日で、夜中に数センチ積もりました。
東京より桜開花は2週間以上遅い上田でも既に咲いていて、翌朝は快晴のもとで桜と雪のコラボが楽しめました。
大学4年の頃に「なごり雪」(作詞作曲:伊勢正三、歌:イルカ)が流行り、歌詞の中では一般名詞のように扱われていることもあり、その頃からずっと「なごり雪」とは季節外れの雪のことと思っていました。
「なごり雪」イルカ
でも日本語に元々ある言葉かと疑問を抱き、今では滅多に紐解かなくなった中学高校の時に使っていた「角川国語辞典」で調べました。
「なごり(名残)」「なごり惜しい」はあるものの、やはり「なごり雪」はなく、「なごり惜しい」の意味は「心がひかれて、別れがつらい」。
「角川国語辞典」で・・
そう、「想いを寄せる人との別れの刹那、なごり惜しい時に降る雪」で「なごり雪」、伊勢正三が創出した言葉なのですね。
でも、今ではすっかり「季節外れの雪」を指す言葉として定着し、日本気象協会選定の「季節の言葉」には選ばれたようで、季節外れの雪に心が温まった気がしました。
ツーさん【2020.4.13掲載】
葉羽 アンブレラと大和伸一とツーさんで「なごり雪」が続いたね~(笑) まあ、そういう季節なんだろうね。