人は皆、多くの方々にお世話になりながら成長し、生きています。
私にとって一番の恩師は?と問われれば、大学4年の卒論時、そして会社からの国内留学時の有機合成化学の指導教官であり、学位をいただいた森謙治先生を挙げます(雑感3 恩師-2-、雑感52 雑考)。
恩師
最近でもお誕生日会等で少なくとも年に1回はお会いし、大学退官後も有機合成をこよなく愛される姿勢には、頭が下がる思いでした。
今年に入って車椅子生活となった森先生は3月のお誕生日会には出席できず、「2つの病気のはさみ討ちで、多分来年の今頃はこの世にいません」というメッセージを幹事の方が読み上げました。
車椅子生活
出席者一同ショックを受け暗い気持ちになりましたが、同級生が先生に連絡を取り、5月中旬に同級生3人で先生を見舞うことにしました。
お会いできることを楽しみにしていましたが、4月中旬に突然の訃報。
今年も何人かの、お世話になった方との別れがありました。「会うは別れの始まり」、それが今年だったということです。
供養花
会社の後輩や部下の親御さんの訃報に際してはよく「神は時々人に試練を与える。それを乗り越えるのも供養かな」と申しましたが、お世話になり教えていただいたことをずっと胸に抱き、今自分が生きていることに感謝の気持ちを忘れない、それもまた供養でしょうか。
ツーさん【2019.12.30掲載】
葉羽 人の出会いは一期一会。だけど僕はこの通信で今まで出会った人たちとの思い出に何度でも出会える。自分の人生を省みることができる。とても幸せだと思う。