駄洒落がオヤジギャグと言われて久しいと思いますが、私たちの世代は小さい時から駄洒落に親しんできました。
少年雑誌に載っていた、当時の巨人の選手を並べた駄洒落「王、金田、広岡=おう、金だ!ひろお~か」に触発されて、兄弟で駄洒落をあれやこれやと考え楽しんだ思い出があります。
誰かが駄洒落を飛ばすたびに「どうして日本語には駄洒落が多いか分かる?」と訊いて、今のところ答えられた人はいません。
井上ひさしは日本語に関するエッセイもたくさん書いていて、「井上ひさしの日本語相談」(新潮文庫)や「にほん語観察ノート」(中公文庫)を読んでいて教えられました。
英語の音節数は8千とも3万とも言われるが、日本語は井上ひさし曰く104プラスα(「あいうえお」で5音節)。
よって日本語は音で区別できないので同音異義語が多い。よって日本語には駄洒落が多い。
英語にも「seeとsea」「steelとsteal」「weekとweak」のように同音異義語はありますが、日本語に比べればずっと少ないようです。
「electとerect」の音の違いなんて、私には一生分かりません。
英語の駄洒落
5歳くらいまでに英語圏の方は一生使う文字を全て覚え、日本人は一生使う音を全て覚えるのですね。
私は知らない漢字に未だに出会いますが、英語圏の方は聞いたことのない音に出会うのでしょうか。
駄洒落は脳の活性化という意味でのボケ防止のみならず、言葉を知らなければ駄洒落も出ず、教養を身に付けることにも役立つのでは。
ツーさん【2019.12.16掲載】
葉羽 よかったなぁ、アンブレラあつし!(笑)