概してですが、増刷数が多いもの、「おっ、こんなに読まれているのか」というものは面白かったです。
勿論、中には第43刷とのことで期待を持ったものの、私自身としてはこんなものかと思うものもありました。
山本一力「あかね空」
直木賞&芥川賞受賞作ならハズレはないだろうと読み始めましたが、ハズレとは言わないまでも、自分の中でも評価は5段階で2か1という作品もありました。
芥川賞受賞作で最も売れている作品は私が20代の時に発表され、あの頃に読んでいれば感じ方も違ったのでしょうが、前期高齢者となった今読んでもチンプンカンプンでした。
ほとんどは初めて読む作家の作品でしたので、こういう機会を設けて多くの作家の作品に触れられたことは、自分なりの収穫でした。
司馬遼太郎
有名どころでは、司馬遼太郎や水上勉の作品は初めて読みました。
時代小説、歴史小説の類は積極的には読みませんので、最後の方はそんな小説ばかりになりましたが、そんな中、山本一力「あかね空」や葉室麟「蜩ノ記」などは読んで良かったと感じました。
葉室麟「蜩ノ記」
さてこれから何を読むか。
私の読書コンセプトは「全部読む」ですので、直木賞&芥川賞の残りを中古本で読むかはともかく、今回読んで面白かった作家の文学賞受賞作でも全部読んでみましょうか。
ツーさん【2019.10.14掲載】
葉羽 ではアカデミー賞受賞作品のコンプリートをライフワークにするかな(笑)