昭和29年生まれの私にとって、昭和という時代は永遠に続くのではと思えるくらい長く感じられました。とは言っても昭和64年1月7日で幕を閉じましたが。
振り返ってみますに、昭和の時代は私にとっては学生期(がくしょうき)であり、平成という時代が家住期(かじゅうき)でした。
(古代インドには人生を学生期、家住期、林住期(りんじゅうき)、遊行期(ゆぎょうき)の4つに区切るという考え方がありました。)
昭和63年12月に学位を取得していましたし、4月からは住宅ローンを抱えることになっていましたし、そろそろ管理職になる頃でもありましたので、平成という新しい時代にバリバリ働くという気概に溢れていたような気がします。
「林住期」五木寛之
さて令和となりますと、4月1日に予定通りに新元号が発表され、何かにつけ「平成最後の」が枕詞になり、4月30日の深夜はテレビ各局でカウントダウン特番が組まれるも盛上りに欠け、明けて今度は「令和最初の」が枕詞になり、全てが粛々と進み、淡々とした時代の移ろいという感じでした。
令和の幕明け(渋谷)
私にとって令和は林住期、そして遊行期だからでしょうか。
先月我が家に遊びに来ていた4歳の孫が、テレビに映った菅官房長官を見て、「あっ、れ~わのおじさんだ」と。
それを聞いてようやく令和が幕を開けたと感じました。
れ~わおじさん
この子は令和を駆け抜けるのかという思いと共に。
ツーさん【2019.6.3掲載】
葉羽 いろんな意見があったけれど「令和」・・いい年号だと思うよ。