ワードで「私は原稿を書いてます」と書きますと、オイオイオイ!と“書いてます”に下線が出てきます。
また、「これは食べれます」と書きますと、コラコラコラ!と“食べれます”に下線が現れます。
いわゆる“い抜き言葉”と“ら抜き言葉”です。
テレビで誰かが「これは食べれます」と言っても、テロップでは「これは食べられます」となっています。
(ワード画面)
ら抜き言葉に関しては、劇作家である平田オリザは「(現実感を出すために)ら抜き言葉は僕の芝居ではよく出てきます」(平田オリザ&井上ひさし「話し言葉の日本語」新潮文庫)と述べていますし、国語審議会の方も確か「丁寧語との使い分けという意味では合理的な欠落である」と述べていたと思います。
言葉は時代と共に変化しますし、自分の言いたいことが相手に伝わることが第一です。
やがて“ら抜き言葉”という言葉自体が死語になる時代が来るかもしれません。
私の感覚ですが、あくまで私の感覚としてですが、い抜き言葉は英語にある省略形(I’mとかI can’tとか)と同等な気がします。
ですから話し言葉では省略しても、書き言葉では省略しない。
ら抜き言葉は冠詞のない英語のような感じです。
リンカーンの名言も「government of people, by people, for people」では、やや格調が下がった響に聞こえます。
ツーさん【2018.3.26掲載】
葉羽 そうなのか…ワードを全く使わずHTMLだけなのでほとんど気にしなかった。ま、僕の場合は話言葉で文章を書くんで、「い」も「ら」も抜けているかもしんないね。ってか、ホントに気にした事ないなぁ。